『バッドエンドとハッピーエンド。』
絶望を描かせたらピカイチのミヒャエル・ハネケ監督作品。
言うまでもないが、この映画にはハッピーエンドのかけらもない。
だからこそ考えてしまう...
自分の"ハッピーエンド"とは何なのかを。
最近、人気実力派俳優の三浦春馬が自殺したけど...
自分の最期はやっぱりハッピーエンドがいい。
死を自分から選ぶ人生は悲しすぎると思うんです。
他人から見れば、自分はどういう人間に映っているのだろう。
結婚して、きちんと生活が出来ていて、旦那がいて...
結構幸せな人だと思われているかもしれない。
私には裏の顔もないし、直球で生きているからそのまんまだけど...
実は、見た目と全然違う人生を歩んでいる人も結構いるのだと思う。
結局、他人の気持ちなんて誰にも分からない。
本人のことは本人にしか分からない。
たとえ、幸せそうに見えても本人が抱えている苦悩は本人が隠している限り誰もどうすることもできないのだ。
この映画はそんな無情さがずっと広がっている。
幸せになりたいと誰もが願いながら生きているけれど、人間はいつも何かを間違って見失って絶望する。
誰も自分を救ってはくれない。
自分を救うのは結局、自分しかいないのだから。
誰かにSOSを出すのも自分次第。
あの憂鬱さに説得力を感じると同時に、途方もない空虚さにビビった。
カッコ悪くても、しょうもなくても、クズでも...
生きている。
それだけで立派なことだと自分で自分を今日も褒めよう。
自分から自分を殺すことは、美化するべきじゃない。
生きることの方がずっと美しくて素晴らしいことなんだから。
私は、それが本当の"ハッピーエンド"なんだと思うのです。
ちぶ~的変態度5
父ちゃんの変態メールのやり取りがエグすぎて笑った。あそこまでの人もいないと思うわ(笑)
本日紹介した映画は...
ハッピーエンド (2017)
HAPPY END
- 監督 ミヒャエル・ハネケ
- あらすじは...
- 多くの難民が生活しているフランス北部の町、カレー。建設会社を経営し、大きな邸宅を構えるロラン家に生まれたエヴ(ファンティーヌ・アルデュアン)は、両親の離婚をきっかけに家族と距離を置いていた。だが父親のトマ(マチュー・カソヴィッツ)と暮らすことになり、祖父ジョルジュ(ジャン=ルイ・トランティニャン)のいるカレーの屋敷に呼び出される。やがて、家族3世代の秘密が少しずつ明らかになっていき……。
- (Yahoo!映画より引用)