『鬼さんはどちら?』
かったるい戦争映画は嫌い。
140分もあるし、タイトルからして絶対反日映画だと思っていたので観るまで時間がかかった。
観てみたらびっくり。
戦争映画によくありがちな真面目臭さはなく、コメディタッチでテンポもいい。
最後はきちんと怖さも残してくれる。
このバランスの良さが素晴らしい。
もっと早く見るべきでした。
当時、中国での撮影は相当過酷だったらしく本まで出している。
あの鬼気迫る演技は、半分リアルだったのかと思うと納得がいく。
映像はモノクロだが、彼の狂気は色がなくてもビシビシ伝わってきた。
主役のチアン・ウェンも素晴らしい。
コメディセンスあふれる演技とラストに魅せてくれるあの演技...
いいものを見せてもらいました。
きっと日本では絶対できない映画。
戦争のループにハマった愚かな人間たち。
一番怖いのは、それでも世界ではまだ戦争をやめていないこと。
この作品を見て、改めて戦争についてきちんと考えさせられた。
是非、見てほしい作品ですね。
ちぶ~的香川度4
適度な存在感だけど、あの顔は迫力がありましたねぇ。
本日紹介した映画は...
鬼が来た! (2000)
DEVILS ON THE DOORSTEP/鬼子來了
- 監督 チアン・ウェン
- あらすじは...
- 第2次世界大戦の終結が迫りつつあった1945年の旧正月直前。中国・華北の寒村、掛甲台(コアチアタイ)村。深夜、青年マー・ターサンのもとに“私”と名乗る男が現れ、拳銃を突き付け2つの麻袋をマーに押しつける。中にはそれぞれ、日本兵と通訳の中国人が入れられていた。“私”はそれを晦日まで預かるよう脅して去っていった。マーは慌てて村の長老たちに相談する。もし日本軍に見つかれば村人の命はない。結局約束の日まで2人を匿うことになる。最初、日本兵の花屋は、囚われの身で生きるのは日本軍人の恥、早く殺せとわめくのだったが……。
(Yahoo!映画より引用)