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~第29回あきた十文字映画祭②~「Noise ノイズ 」


『あなたには、その境界線が見えますか。』


今回、あきた十文字映画祭だからこそ見ることができた自主映画。


スケジュール上、たまたま見るに至ったわけだが...


見てみて非常に驚いた。



当時、この作品を製作した松本優作監督は23歳だったらしい。


トークショーで拝見した姿もとにかく若いけど、見た目と真逆。


若くして、一人前の監督さんなんだなと思った。



物語は、秋葉原で起きた無差別殺傷事件がモチーフ。


全体的に暗く、鬱々とした雰囲気。


淡々と進んで、過激なことが起こりそうで起きない。


だけど、誰もが陥るかもしれない闇の境界線をヒリヒリと映し出す...


いや~、ここまでしてくれるとは思ってませんでしたねぇ。



毎日、耳にする残酷なニュース。


他人を殺すか、自分を殺すか。


吐き気がするような日々の中で、怒りの矛先は誰に向かうのか。


それは、誰かのたった一言で変わるのかもしれない。


自分を傷つけることは、他人を傷つけることと紙一重だ。


そんな怖さを上手く描いていたと思う。


確かに、世界は残酷で幸せなことの方が少ないかもしれない。


それでも人は生きなければならない。


カッコ悪くても、間違っていも良いんだと思う。


あの結末に救いがあったのかは分からないけれど、現実はそんなものだというリアリティがあった。


きれいごとだけじゃ生きていけないから。


色んなことを考えさせてくれる作品でした。




まだまだ若い監督さんなので、今後の作品に大いに期待!


素晴らしい作品を秋田に届けてくれて感謝です。


ありがとうございました~。




ちぶ~的キャスト度5クラッカークラッカークラッカークラッカークラッカー


ほとんどのメインキャストは素人さんだったと聞いてびっくり。あんなにナチュラルな演技を撮れるのは監督の手腕も素晴らしいからでしょうね。
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本日紹介した映画は...


『Noise ノイズ』

2019年/日本/115分
企画・監督・脚本・編集・製作:松本優作

あらすじは...

無差別殺傷事件で母親を奪われた地下アイドル、家出をし、自分の居場所が見つからない女子高生、母親の借金トラブルに巻き込まれ、怒りを内包する配達員。秋葉原の街を通して、現代の日本が浮き彫りになる。絶望の中で彼女たちが見たものとは・・・。8年の歳月をかけて完成させた、松本優作監督堂々の初監督作!!



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