私はあまり飛行機に乗ることがない。
小さいころから電車派。
遠出は新幹線。
そもそも空を飛ぶこと自体怖かったりする。
だからたまに飛行機に乗らないといけないときは、絶対に飛行機のパニック映画を思い出して余計にビビってしまうのですよ。
この「ハドソン川の奇跡」もリアルすぎるあの瞬間にビビりました。
本当にあった怖い話...
いや、違った。
川に不時着して全員が助かったという奇跡の物語。
クリント・イーストウッド監督と名優 トム・ハンクスコンビが魅せるある意味飛行機パニックムービー。
奇跡と称えられた機長。
が、本当にそれは奇跡だったのかという疑惑。
その疑惑によって揺れる機長を演じたトム・ハンクスの貫禄の演技がいい。
あの動揺は人間らしさを表していた。
自分のその一瞬の判断が果たして最良の決断だったのか。
そんなことはハッキリ言ってその場にいた人にしかできないことだから当事者じゃなければわからないことだけど。
それだけで済ますわけにはいかないこの世の中。
こういうことって身近でも起こり得ることである。
人を信じるということが最も人間にとって難しいことだということが全編を通して伝わってくる。
その疑念から人間の弱さが見えるのだ。
クリント・イーストウッド監督作品ということでもっと華美な作品かと思っていたのでびっくりした。
意外にも地味でシンプルなテーマ。
だからこそラストのシーンが心に響く。
あぁ、やっぱり飛行機はなるべく乗りたくないな....
ちぶ~的トムさんの初老度5
白髪なトムもいい感じ。年をとって深みが出てくる俳優さんはかっこいいですね。