日本の儀式って本当に面倒でいつも困ります。
結婚式とか葬式とか。
本を読んでもよくわからず。
大体、結婚式も葬式もルールみたいなのが多すぎだと思うんですよね。
この「お葬式」を見て、やっぱり変だな日本ってと思いましたよ。
俳優・伊丹十三の監督デビュー作。
有名すぎるこの作品をやっと見れた。
やっぱり、伊丹十三監督の視点って面白い。
きっと葬式について相当調べて映画にしたと思うのだけど。
これから、葬式がもしあったらとても参考になるシーンばかりだった。
笑っちゃいけない場所だからこそ、笑いたくなる感覚ってよくわかる。
きちんとしないといけないからこそ、ヘマをしてしまう。
なんだか、人間らしい映画だった。
日本人であればお葬式というのは、一度は必ず誰もが経験すること。
線香の上げ方や、香典の渡し方等々....
覚えなければならないことがたくさん。
もし、自分が喪主になったらと思うと気が重くなる。
人が一人死ぬということ。
その死を残されたものが見送る。
その儀式である葬式は、とても神秘的なもので手間も時間もかかる。
でも、言い換えればそれはお別れの時間を与えられているとも捉えられるのではないか。
大切な人の死を本当に悲しめるのはすべて終わってからだ。
それくらい、死というものは重い。
笑いながら見れるけれど、最後はしみじみといろいろと考えさせられる映画だったのである。
ちぶ~的お葬式度5
今はここまでしっかりとした葬式をしているのかはわからないけれど、場所によってやり方が全然違うという描写はなんだかとてもリアルに感じた。