ザ・夏。
と言えば、祭りである。
私は、竿灯祭りでさえ今年は行っていない。
暑くて人混みになんか行きたくないし。
帰りに時間がかかって疲労困憊するのが目に見えているのだ。
もしや...
夏バテなんだろうか。
「無法松の一生」の祇園太鼓が見れるなら、バテてても絶対行きますけどね。
シネマパレで鑑賞。
まさか、こんなにも号泣するとは思わなくて...
見終わったころには嗚咽。
化粧はもちろん半分以上落ちたと思う。
本当に泣ける映画とはこのことを言う。
思い出しただけで泣きそう。
日本の男ってこうだったんですよ!!
と、最近のナヨナヨした男子にお伝えしたい。
こちらの三船敏郎版は、二度目の映画化作品らしい。
しかも稲垣浩監督自身のリメイク。
それくらいのこの作品に思い入れがあったのだろう。
ヒロインも高峰秀子という豪華キャスト。
今見ると古いけれど、日本の男と女の姿が描かれており、それがまた新鮮に映る。
人力車夫の松五郎(三船敏郎)の人生は、決していい人生ではない。
幸せなのかもわからない。
それでも、この男の生き様は言葉が出ないくらいにカッコイイ。
無償の愛とはまさにこのこと。
「オレは、寂しかったんだ」
というあのセリフが見終わっても私を泣かせる。
愛に飢えていたからこそ、愛を与えることができたのかもしれない。
絵に描いたような男らしさにシビれるばかり。
特に、祇園太鼓を披露するシーンなんてもっと見ていたかったくらいだ。
ヴェネチア国際映画祭は、あまり信じていなかったけれど。
この作品は、金獅子賞を受賞したらしいので今後は信用しようと思う。
若い人たちにこそ見てほしい作品。
一緒に見ていた人がおっさんばかりだったのが少し残念でした。
ちぶ~的人力車度5
時の流れに沿って人力車も回っていく。無法松と人力車の人生は似ているのかもしれない。そう考えるとまた切なくなって泣きたくなるのだ。