思い込みというのは実に怖いものである。
そして、その思い込みに他人も巻き込もうとすることが一番質が悪い。
そういうのってこの映画みたいに宗教だけじゃないと思う。
この心理って実は身近な恐怖だと思うんですよね。
元ネタは、1978年に起きたカルト教団である人民寺院を率いたジム・ジョーンズが引き起こした集団自殺事件。
洗脳で人は自分の意志をすべて書き換えられるのか。
そんな恐怖をPOVスタイルで描いたこの作品。
イーライ・ロスが脚本と製作ということで期待しすぎてしまった....
あまりにも地味で静かなので退屈してしまったのである。
実際の事件からインスパイアされたわけだから、もっと生々しさがほしかった。
POVという演出が逆にリアルから離されてしまったように思う。
なんとももったいない。
どうせなら、もっと分かりやすく洗脳やうさんくさい宗教を前面に描いてもよかったと思う。
元ネタに完全に喰われてしまった。
この映画を見ると実際の事件のほうが気になって仕方がない。
真実は映画よりも怖ろしい。
そんな気がしてならなかった。
ちぶ~的洗脳度5
なんでいつも教祖と言われる人は、デブでおっさんなんだろうか。モテない男ほど洗脳に長けているのかもしれませんな。