ホラー映画さえあれば!ちぶ〜のイラスト付きレビュー

\年間約300本の映画を鑑賞!ブログ運営歴20年!イラスト付記事を毎日更新中!/『トップガン』で映画を知り『13日の金曜日』でホラー映画漬けで脳みそもホラー化の生粋ホラ女!映画でもう一つの人生を手に入れられる!レベルアップ呪術を発動中!/

先行き不明「受取人不明」

これからの人生はどうなっていくのか。

 

と、不安に思う時って生きていればありますよね。

 

私はそんな時は、どうしようもできないので放っておきます。

 

考えても答えがないから。

 

流れに身を任せるしかないと思うんですよね。

 

でもこの映画は、流れるにも流せる場所もない…

 

そんな映画でございました。

「受取人不明」



あー。

 
また、嫌なものを見てしまった。
 
そんな気持ちにさせるのは、キム・ギドク監督の得意技である。
 
 
 
1970年代の韓国。
 
戦争や差別、アメリカへの不満等々。
 
窮屈な世界で生きなければならない若者たち。
 
手紙はいつも受取人不明。
 
それは、努力や正論ではどうしようもできない。
 
誰にも受け入れてもらえない痛々しい悲しみと似ている。
 
希望など見ることさえ否定されるような環境。
 
もはや生きていて希望ってあるのかと思うくらいのどん底
 
それでも、必死に小さくてもいいから幸せをつかみ取ろうとする若者たち。
 
きれいごとの物語みたいに、無償の愛はない。
 
何かを得るには何かを犠牲にしなければならない。
 
愛は、いつも素直じゃなくて屈折しているから気づけない。
 
淡々と冷たく広がっていく不幸....
 
もはや、あれは不幸の手紙でしょう。
 
絶対に受け取りたくはない....
 
と、最後までキム・ギドク監督の絶望に酔うしかありませんでした。
 
 
 
 

ちぶ~的不幸少女度5
あの髪型もそうだけれど、うつろな瞳がさらに不幸度を増す。うすいさちよに負けないくらいの不幸っぷりに愕然としました。