女ってのは恐ろしい生き物です。
と、自分が言うのもなんですが。
女の中の女という感じの女の中は、特に真っ黒ですからね。
そういう女は、同性でも見抜けない時があります。
それって、きっと自分でも自覚のない残酷さなんでしょうけどね。
で、この映画の女は共感できるだけにさらに厄介です。
なんていうことだ。
冒頭からめまいとイライラの繰り返し。
女は男の選択を誤ると人生を棒に振る。
夫を演じる小林桂樹がうますぎてヒドイ。
ザ・優柔不断。
言い換えれば、心底優しい男。
そんな男は、ある意味一番最低である。
で、そんな男は結局自分のことしか考えていない。
自分が一番かわいいのだ。
優等生タイプの妻。
母として、女としてのプライドがある。
守りたいものがある。
男の強さは、女の母としての強さと比べると足元にも及ばない。
男は戦わずして女に負けている。
それなのに、普段は自分が女をどこか征服していると思っているのだから浅はかである。
やっぱり成瀬巳喜男監督作品だ。
ひねりはないけれど、女性は納得しかできないだろう。
女性の皆さん、自分の中にいる他人はいませんか。
おりましたら、出てこないようにしっかりと鍵をかけておきましょうね.....
ちぶ~的ゲス男度5
ゲス男すぎて笑う。しかも、真剣にしっかりとろくでもない。やっぱり結婚ってきちんと相手を見ないとだめですな。