仕事では、必ず仕事を教えてくれる人がいるものだ。
まぁ、私は今まできちんと仕事を教えてくれる人がいた職場は一つしかなかったが...
その時の師匠はとてもさっぱりしている人で教え方もわかりやすい人だった。
師匠の仕事の仕方をお手本にして仕事を覚えていったが、後に師匠がいなくなっても困ることはほとんどなかった。
師匠というのは大切な存在だ。
自分を育成してくる人はお手本だから。
その基礎を作ってくれる人を間違えるとこの映画みたいに人生の歯車は狂うかもしれない。
舞台は、2次世界大戦後のアメリカ。
アルコール依存症の元海軍兵士のフレディ(ホアキン・フェニックス)と宗教団体の教祖ドッド(フィリップ・シーモア・ホフマン)の出会い。
日本人にはない宗教への固執。
日本に住んでいるとどうしても"固執"に見えるのも文化の違いだと思う。
これは、私の勝手な主観だが....
宗教に人が頼るときとは、やはり救いの手を求めているときであろう。
何かに頼りたくて甘えたくて。
その弱さが変な宗教を引き寄せる。
もちろん、宗教が悪いのではない。
変な宗教を見分けることはそんなときは難しい。
何事もそうだが選択が大事なのである。
この映画の興味深いところは、宗教に対して肯定も否定もしていないところである。
いいとも悪いとも言っていない。
結局は、その人自身がどう捉えるかですべてが変わってくる。
時より流れる映像は、見ている側に選択させようとしているのかもしれない。
正直、共感も面白さを感じることも難しかったが....
キャストの全員の演技の素晴らしさは見ておくべきではないだろうか。
ちぶ~的フィリップ度5
久しぶりにフィリップさんの演技を見てぶったまげる。そしてさらにホアキンのキモ演技!強烈!であるからそこは必見。