目に映るものってたくさんあるようで少ない。
人間の心も過去も未来も目に映ることはない。
それなのに、今あるものさえ見えなくなってしまったら....
という恐怖を描いたこの作品。
そりゃぁ、ビビるわ。
最後まで犯人は映らない。
映るのは犯人の足元だけ。
追い詰められる盲目の女性、サラ。(ミア・ファロー)
説明が特にないが盲目になったのは最近という設定も効果的。
気づけない恐怖は見ているこちらの方がハラハラする。
私はそれだけではなくて田舎のよくあるよそ者に対する差別的考えも恐怖に感じた。
お互いのことを知り合おうとしないから余計に疑い深くなっていくというのはありがちな悪しき風習である。
タイトル通り、それは見えない。
真実は思いもよらないところにある。
それは目が見ても見えなくてもやはり見つからないものではないだろうか。
とにかく演じるミアのビビる顔が最後まで怖い。
こりゃ、間違いなく傑作サスペンスであった。
ちぶ~的盲目度5
私も最後まで犯人がわからなかった。人の恐ろしい部分はもしかしたら無意識に見たくないからと見ようとしていないのかもしれませんね。