祟りたいと思う時がある。
直接文句は言えないので、その人に不幸があったら「タタリじゃ」と言ってやりたい瞬間がある。
祟っている奴がいるとしたら私。
まぁ、祟るパワーもありゃしません。
大体、あのタタリってそもそもしつこいしね。
気長な人じゃないと難しいと思うのね。
「八つ墓村」は気が長~い人がいたからこそのお話ですね。
やることは気が短い人の業なんですけども。
別に金田一耕助でなくてもよかった。
王道のミステリーではなかった。
だけどそれが見どころ。
その裏切りが最高。
怨念が因縁を呼び殺人を引き起こす。
犯人は...
動機は...
すべてがオカルト。
山崎努の激走、しかと見届けやした。
実際に起きた津山事件が基。
山奥にある村。
閉鎖的でじめじめ。
風習やしきたりがどっぷりとしみついている。
見たことない人がいるだけですぐに噂が広まる。
田舎あるあるが恐怖と化す。
二人の白髪のばぁさん。
クリソツすぎる息子。
不穏が不信に陥らせる。
怖い。
こわひじゃないの...
俳優の使い方、良いね。
寅さんは全く存在感がないんだけどもこの物語の場合は致し方がない。
語り口がたまらなく好きですからねぇ、遅いけども...
で、熟女がとても艶っぽい。
当時は熟女だったかはわからんが。
大人の女の色香が熟女好きにはたまらんでしょう。
女のドロドロして生生しいところもオカルト感を強めますね。
怒り狂った殺人者。
それは用意されていた運命か。
人は縁に結ばれ続いていく。
不幸も幸せも狂った歯車はどちらに進むかは誰にも分からない。
運命の事件。
ドラマティックな恐怖。
青と緑の中に真っ赤に染まる殺意。
じわじわというよりも全力疾走で追いかけてくるストレートな怖さを堪能できました。
ちぶ~的山崎度5
あの頭に二つつけたライトって何じゃろ。真っ暗なところを滑走するためのアイテムだろうか。浴衣?も恐怖を増量させますね。