仕事で嫌な思いをすればするほど、自分は決して他人に同じことはしないようにしようと強く思う。
その苦労は誰にもしてほしくない。
若いころはもっと勢いがあってツンツンしていたはずなのに...
どんどんマイルドになっていく。
つらい思いをしてもそれが糧になるのならまだマシだと思える。
だからずっとマイルドブーム。
ブームが終わることはないかもしれない。
この心得は死ぬまでずっと謙虚にもっていたい。
「MIND GAME マインド・ゲーム」みたいに死は決して他人事ではないのだから。
アニメ映画というものをそもそも見ない。
あまり感情移入できなかったり、アニメというだけで素直に見れなかったりするからだ。
今回も見るつもりはなかった。
たまたま時間があったので週末名画座シネマパレ に寄ってみたのである。
恐るべしこのチョイス。
やっぱり思っていたのと全然違う。
実写と２Dと３Dの融合。
今までみたことのない"アニメ"。
いや、もはやこれはアニメだと決めつけること自体が愚か。
映画という芸術作品なのです。
ぶっとび。
そうか。
と、腑に落ちる爽快感。
だからマインドゲームなんだ。
散らばった破片の記憶。
誰にでもある過去という産物。
さっきまで忘れていたのにふと思い出す懐かしい瞬間。
アニメだけでなく2D、3Dがはめこまれたことによってすぐ触れられる温かさがある。
今、生きている。
その実感は、何も起きなければ意識することもない。
あの時、あの瞬間、その選択を手にしたとき...
ほんの少しのことで人生は大きく変わる。
そして、やはり人間という生き物は愚かだから何かが起きないと気づけない。
気づかない、体の奥底に埋め込まれた本能に。
走れ、走れ。
掴め、掴むんだ。
ただがむしゃらに。
今じゃなければ意味がない。
絶対に見失っちゃいけないあの光を目指して。
無限に広がっている頭の中で、自分でも意識していなかった破片が一つになっていく。
カッコ悪くても、ダサくても。
生きている。
それだけで人間は無限大の可能性を与えられた。
なんだ、このみなぎるパワー。
途中でわけわからんくらいのぶっとび具合にものすごい眠気に襲われたけど。
それでも私を掴んで離さなかった。
あきらめない強さ。
しぶといかっこよさ。
仕事の疲労で脳みそも体も溶けかけていたのに...
電流が走ったじゃないか。
目が覚めたじゃないか。
なんだっていいんだった。
それだけでも十分だったんだ。
自分が自分であることを失っちゃいけない。
朝、玄関のドアを開けて頬にちょっと冷たい空気が当たる。
地に足をつけて一歩を踏み出すあの時。
そこから始まる一日。
これからは、こう思うだろう。
それも当たり前じゃないんだよって。
※週末名画座 シネマパレ 上映作品レビューは、コチラ からどうぞ。
ちぶ～的ぶっとびワールド度
回収はしゅっとしてくれるので爽快。だけどかなり斬新でびっくりする世界。独特の絵も慣れてくるととても心地がいいんですけどね。
