パーマをかけたのに、もうすでに落ちかけ。
私の猫っ毛にパーマは勝てないようだ。
ツバキのシャンプーのCMみたいな髪をいっそのこと目指そうか。
あ、でも伸ばすのは暑いから絶対無理だな。
あのきらめきには到底届きませんからね。
「椿三十郎」も今も色あせない輝きを放つ日本が誇れる傑作のひとつ。
あらすじは....
凄腕の浪人が、上役の不正を暴こうと立ち上がった9人の若侍に助太刀する痛快アクション時代劇。三船扮する三十郎は前作の「用心棒」から通ずるキャラクターながらこちらのほうがより人間味が増し、ユーモアと知略が強調されている。薄暗い社殿で密議をこらしていた9人の若侍。上役を告発するも逆に窮地に陥っていた。それを図らずも聞いていた浪人は、権謀に疎い彼らに同情し一肌脱ぐことに……。仲代達矢扮する敵方の用心棒との壮絶な一騎打ちのシーンは圧巻。
名作嫌いの私は見るまでに相当な時間を要してしまったが、もっと早く見ればよかったとまたしても大後悔。
なんすか。
これは。
ユーモアとカッコよさに圧倒されてクラリ。
日本映画はこんなにも面白いのか。
ふらりとやってきたある浪人と出会った若侍たち。
義理と人情は、正義になる男の絆。
ラストの一騎打ちは圧巻すぎて鼻血がブッシャー。
まさかこの映画で笑えるところがあるとは思っていなかった。
どのキャラも人間くさい。
掛け合いでクスっとできる。
誰が誰だか白黒だから余計分からなくなるけどそれでも楽しい。
特に入江たか子演じた睦田夫人が好きすぎる。
まゆげがなくて歯が黒いから怖いのかと思いきや癒し系。
世間知らずに見えて実は言うことは的確。
真のいい男、いい人間というのを分かっている。
あの喋り方を真似したら少しはモテるかしらと思案中。
何から何までミフネ色。
圧倒的な存在感。
立ち去り方まで完璧。
時代劇のハードボイルド。
誰にも超えられない完全なる侍。
リメイク版の「椿三十郎」で若干満足していた自分を斬り捨てたい。
能ある鷹は爪を隠す。
本当に強い人間は強いと言わない。
刀を抜かない侍こそが本当の強さを知っている。
たとえ国のため、正義のためでも殺生は称えられるべきではない。
そんな男の切ない哀愁とプライドが後ろ姿に映る。
「あばよ!」と今でも言っている柳沢慎吾の気持ちがよく分かる。
男はまた先を行く。
時代に逆らい、世間にとどまらずに。
それでもずっとみんなの心にいる男。
それが椿三十郎なのです。
ちぶ~的カリスマ度5
素性が分からないミステリアスダンディズム。人情を決して粗末にしない侍精神。人に信頼させるパワーを持っている。