『喋れば喋るほど、真実が遠ざかる。』
どうやら、ちょっと異端な宗派らしい修道士。
聖職者らしく、秘密を守るが彼の周囲が騒がしくなる。
修道士を演じたトニ・セルヴィッロがずっと意味深で紛らわしい!
タイトルは沈黙するとあるが、意外と話すし(笑)
沈黙を利用して、真実に近づく感じは面白かった。
人間って本当に愚か。
手に入れたくてたまらない秘密を暴こうと試行錯誤する輩たち。
余計なことをペラペラ喋るので、真実は勝手に明かされるのではないかと思うくらいだった。
でも、修道士の沈黙は聖職者だからなのか?と疑問に思った。
まるで、すべてを見透かしているかのような彼の振る舞いは神どころか悪魔のよう。
その秘密をもてあそび、楽しんでいるようにも見える。
修道士にとっては、金や名声などにしがみついて生きている人間たちが阿呆に見えるのかもしれない。
そんな修道士の本性を見抜いていたのはあのワンコだけだったのかも...
少し難解ですが、私もあのワンコのように修道士がカッコよく見えてしまいましたね。
ちぶ~的ワンコ度4
何気にナイス脇役だったワンコ。犬って色んなにおいをかぎ分けられるのかもしれませんね!
本日紹介した映画は...
修道士は沈黙する (2016)
LE CONFESSIONI/THE CONFESSIONS
- 監督 ロベルト・アンドー
- あらすじは...
G8財務相会議の開催を明日に控えたドイツの高級リゾートホテルで、国際通貨基金の専務理事であるロシェ(ダニエル・オートゥイユ)の誕生日を祝う夕食会が開かれ、カルトジオ会の修道士サルス(トニ・セルヴィッロ)が招かれる。和やかな夕食会の後、サルスはロシェに呼び出されて告解をしたいと告げられる。その翌朝、ビニール袋をかぶって亡くなっているロシェが発見される。捜査が開始されサルスに疑いの目が向けられるが、彼は戒律に従ってロシェの告解の内容について話すことを頑なに拒む。- (Yahoo!映画より引用)