女の世界はドロッドロだ。
面倒臭く、鬱陶しい。
でも、女ならばその世界でうまく生きていかなければならないのだから本当に厄介だ。
今の職場の唯一の長所は、その女らしい世界が皆無なこと。(自分のグループだけだけど)
女性ばかりだけど、こんなにもあっさりしてるメンツが揃うのは珍しい。
そしてありがたいのだ。
こちらの「泥の河」は、少年たちのドロドロしちゃった友情物語。
「FOUJITA」 の小栗康平監督のデビュー作にやっと挑戦。
あまりにも「FOUJITA」 がアレだったもので....
見るまで時間を要した。
簡単に言うと.....
これは本当に同じ監督が創った作品なんだろうか?(→失礼)
と、思うほどの傑作であった。
鮮やかさが売りだと思っていた小栗康平監督作品だけど、こちらは完全なる白黒。
色は限られてるが、やはりどのカットも美しいというところはデビュー当時からだったらしい。
時代は日本高度成長期を迎える昭和31年の大阪。
近づいてはいけない船に住む姉弟。
と、目が覚めるくらいに美しすぎるその母親(加賀まりこ)。
少年らしい夏の思い出はレモンみたいに酸っぱい。
子供は純粋だから、先入観がない。
ただ、友達になって仲良くなりたかった。
でも、それだけでは純粋な友情は育めない。
それがこの世の中というもの。
子供には分からない大人の事情。
価値観や環境の違い。
出会いと別れが少年を少し大人にする。
どうしようもない切なさが漂うラスト....
つい、自分の子供時代を思い出してしまった。
大人への階段。
私にもそんな時代があった.....
と、黄昏てしまうちぶ~でした。
ちぶ~的泥の河の美女度5
加賀まりこ様の美しさに言葉を失う。白黒映画なのに、登場シーンだけ輝いていた!すごすぎる!日本の宝ともいえる女優ですね。