つい何でも家の洗濯機で洗っちゃう。
洗い終わってから本当は洗っちゃいけない服だったりすると大変。
前まではパッとした色だったのに...
どこか色が白っぽくなっていたりして。
服をダメにしてしまう私は服にとっては殺人者である。
「薄氷の殺人」は誰が殺人者なのか...というところに重きを置かなくても見れる社会派ドラマの要素が大きい。
中国系のサスペンスやホラーは時々とんでもない傑作があったりする。
特に、社会問題を入れ込んだものは興味深く高品質だ。
最近のホラーで言うと、「ドリーム・ホーム」はとんでもなかった。
生理的な嫌悪感と共に恐怖感を突き刺してくるのだ。
この「薄氷の殺人」はサスペンスであるからそこまでの激しさはないが....
日常と非日常的な事件の混合が見事。
大人のサスペンスとも言える漂う切なさもよかった。
中国の格差社会が顔を出す。
その格差は個人のレベルでどうにかなるものじゃない。
混沌の中に狂気が生まれる。
いつもの日常の中にゴロっと恐怖が落ちている。
よく見ないと気づかない。
映像のセンスの良さがピリリと効いていて説明がなくてもきっとこうなんだろうと物語を読み取れる。
殺人者は悪人。
もし、そんなに単純だったらこの世界はどんなに平和だろうか。
社会だって殺人者なのである。
手を下したのが人間なだけで、人間は社会にも殺されているのだ。
幻想的な演出にオシャレ感を察知して苦手と感じる人もいるかもしれない。
が、これはシンプルな社会派サスペンスだ。
中国という国が見える。
こういう映画は自国でしか作れない。
もし、これを日本で作ったらどうなるんだろうか。
きっとこんな切なさは生まれないはずだ。
映画はやはりその国の文化で創られるものであることを痛感した。
ちぶ~的ファムファタール度5
なんか中国系の抑圧されたエロって妙に生々しいんですよね~海外だと爽やかなのに。なんでだろう~。