最近の若者は言葉を知らない。
腹が立ったら敬語も使わずキレる。
それがかっこいいと思ってるのか。
そんな時、思う。
親の顔が見たい。
礼儀ってなにか勉強した方がいい。
年をとったと感じる瞬間ですね。
でも。
時々、ちょっとうらやましくもある。
後先考えずに行動できる勢い。
それはそれでいいのかも。
「歓びの毒牙(きば)」は、あの「サスペリア」の監督ダリオ・アルジェントのデビュー作。
そのとんがり感。
やっぱり必要だ。
あらすじは...
美女猟奇殺人が続発するローマ。在住のアメリカ人ライターは、とある画廊でその殺人現場を目撃する。事件に巻き込まれたライターは真犯人に迫るべく独自に捜査を始めるが……。D・アルジェントの監督デビュー作。
イタリア映画は苦手。
あのイタリアンジョークの微妙さが分からない。
フランスとも違う淡々さ。
眠りを誘う映画ばかり。
その中でも「サスペリア」だけは、斬新で好き。
あの色と音。
印象的な画も作るのがうまい。
でも、年を取ったら失速。
「ジャーロ」は、あまりのひどさにもう何も覚えていない。
だからこそデビュー作を見てみた。
荒い。
でも、これだ。
この若さがほしかったんだ。
ストーリーは、サスペンス。
だけど漂うホラー。
怯える女が妙に美しい。
妖しいエロ。
もう、この雰囲気がタイプ。
初期作品だからか、雑な部分があるけどハマる。
騙されるものかと思っていたけど....
結局、後半まで犯人が分からなかった。
惑わせる視点。
説得力が少し足りないけど、この時代にしては新しかったのではないか。
「悪魔のいけにえ」の時も感じたのだが。
昔のホラー映画で怯える女が鬱陶しい。
いつまでも怯えていて立ち上がらない。
叫び声がとにかくうるさいのだ。
これもそう。
この時代の女性には自立心というものが少なかったのだろうか。
生きようという気持ちがなさすぎる。
男ありきの女ほどかっこ悪いものはない。
素敵な発見もあった。
「ある戦慄」のトニー・ムサンテが主演なのだ。
ちょっと危ないかっこよさ。
相変わらず胸毛が気になるがセクシー。
いつの時代もイケメン効果は絶大である。
巨匠と言われる人たちは、やはり初期作品が素晴らしい。
若さゆえの激しさや葛藤が投影されているから。
そして大抵、下降していく。
年をとったら丸くなるのと一緒で、どうしても避けられないんでしょう。
変わらないって難しい。
そう考えるとサザンオールスターズってすごいですよね?
ちぶ~的イタリアン美女度5
どの女性も美人だから顔が整いすぎてて同じ顔に見える錯覚。