困難にぶち当たるといろいろ考えちゃう。
特に仕事。
生きていく上には働かないといけない。
けれど、どこまで我慢してどこまで妥協するのが自分にとってベストなのか。
という疑問って尽きないから答えが出ない。
だからこの「ソフィーの選択」は、同じ女性としてもぐっときましたねぇ。
美しいユダヤ人女性。
起伏が激しくて美しくて愛にあふれていて。
そんなソフィー(メリル・ストリーブ)には実は誰にも言えない過去があったのだ....
人って見た目ではわからない。
中身の重さも人生も何もかも。
本当は語った人生すら、ただ聞いたくらいで私たちみたいな現代人には完全に理解することはできないだろう。
メリルって本当に素晴らしい女優だ。
こんな役、ほかに誰もできまい。
瞳に映る過去と今。
どこか儚げで、悲しみがちらつく。
それでも今を必死に生きている。
生きるには愛が必要。
愛のために生きなければ人生に価値を見出すことはできない。
言葉にすることさえできない女の強さをここまで表現されては、何も言えない。
それくらいの傑作だった。
あの時のソフィーの選択は正しかったのか間違っていたのか。
どちらを選んだとしても彼女は生きる罪に苦しんだだろう。
それは我々もそうだ。
生きるということは、罪を背負っているようなもの。
人生の選択。
その選択をしたからこそ今ここにいる。
見たものはこの選択をどう思うか。
きっとみんな違う。
だから名作と呼ばれるのだ。
ちぶ~的メリル度5
美しいと思ったメリルはこれが初めて!完全にメリルパワー全開でしたわ。