服は好きなのだけど、職場に着ていく服って難しい。
オフィスカジュアルはどこまでがOKなのかよく分からない。
今までの会社は、めっちゃカジュアルだったので私服とほぼ一緒で済んだ。
だけど、今は一応シャツらしきものを着ないといけない雰囲気でとても憂鬱になる。
服装って大事。
どうでもいい服を着ていると仕事までいい加減になる気がする。
どうせなら好きな服を着て仕事をしたい。
と、毎回家に帰ると速攻会社着をブチ捨てるかのごとく脱ぎ捨てるのであった。
「パッション」は前評判の不安をブチ捨てたくなるほど私好みでだった。
ブライアン・デ・パルマの久々の新作。
見ないわけにはいかない。
女が3人。
女の敵は女なのか。
嫉妬と憎悪とエロが渦巻くサスペンス。
やっぱりデ・パルマは、普通ってことに興味がないらしい。
ファンじゃない人には微妙かもしれないが、ファンにはたまらないセルフパロディも感じさせる快作だ。
中盤までは、これはデ・パルマの映画だろうかと心配になった。
そこからがすごかった。
一気にデ、パルマるのだ。
凝ったカメラワークに、今までの作品を感じさせる展開。
サスペンスとしては何の変哲もないはずなのに、デ、パルマるとこうも楽しいのかと終始ワクワク。
女の意地。
薄汚い欲望が燃え盛る。
起きる事件に深まる謎。
何転もした挙句のオチ。
.....結局、大好きだ。
今までのデ・パルマ作品にもあったコテコテさがここにもある。
まだやめないという純粋さ。
私は、またか....ではなくまたねっと再会を喜びまた再会を願いたい。
レイチェル・マクアダムスとノオミ・ラパスの競演。
ちょっとインパクトに欠けてしまったレイチェルに代わって期待を裏切らぬ強烈なノオミの怪演。
ブサコだからできること。
かわい子ちゃんだからできること。
お二人とも分かっていらっしゃる。
この二人のエロさは二人で足しても物足りない気もしたけれど....
カロリーネ・ヘルフルトがキュートだったので満足。
男性キャストはもう顔も思い出せないくらいに存在感がなかった。
やはり、この映画は女のものだったのだろう。
奔放の金髪、暗黒の黒髪、情熱の赤毛。
それぞれのカラーが調合され錯綜していく関係性....
最後まで釘付け。
真実と妄想が入り混じる。
青がかったグレイの視界。
斜めに映る事実。
一体、コレはどこから始まっていたのか。
色彩が訴える。
デ、パルマった世界観。
まだ健在です。
ファンであれば絶対に見て損はないデ。
ちぶ~的どこかで見たような度5
デ・パルマ作品をほとんど見ている人ならあのシーン、あの展開に思い当たる節があるでしょう。そんなところを探しながら見てみるのもいいかもしれません。