いっつもふざけてますが。
本日は、時間もあるので大真面目な話を。
終わってしまうと青春だったと思う。
1年ほど前までしていた仕事。
経験も知識も全くなかった。
マイナスから始まった。
雇ってもらえただけでも幸運だと思っていた。
秋田に帰ってきて、ろくな仕事がなかったから。
自分にできることは、なんでもしようと思った。
会社には夜中まで平気でいた。
食事をとるのも忘れるくらい没頭してた。
残業代がもらえなくても関係なかった。
ただただ自分の仕事に誇りがあったから。
目標に見合う自分になりたくて。
あんなに一生懸命働いたことはない。
あんなに周りの人たちに支えられた場所はない。
永遠に続くものなんてないけど、あの時は終わりがあるなんて思いもしなかった。
でも.......
それは突然に来たのである。
会社に貢献してたなんておこがましいことは言わない。
だけど、悔しかった。
努力すれば叶わないものなんてないと信じてしまっていたから。
2年間半、大切にしてきたものが一気に崩れた。
まさか、あんな捨てられ方をされるなんて。
呆然とするしか、泣くしかなかった。
気づけばその2年間半、私は仕事しかしていなかったのである。
残ったのは、その時にできた大切な友人たちと無駄に培ってしまった知識と経験。
きっとあの会社で頑張れたのだからどこに行ってもやっていけるという自信はあった。
それなのに、別の場所に行っても.....
違う。
ここじゃない。
私がやりたいのはそれじゃない。
もう終わったはずなのに、終わってない。
途中まで読んだ本の結末が知りたいのに、"本"がない。
分かってるはずなのに、時間が止まってる。
ヌケガラになってしまった。
あれから、ずっと探してる。
どこかに"本"がある気がして。
また、戻れるんだろうか。
あの時のように。
一生懸命頑張ったり、いっぱい怒ってみたり。
そんな葛藤で胸がいっぱいになるとき、「Kids Return キッズ・リターン」をいつも思い出す。
あらすじは....
いつもつるんで、学校に行っては問題を起こしていた18歳のマサル(金子賢 )とシンジ (安藤政信)。ある日、カツアゲした高校生の助っ人にノックアウトされてしまったマサルは、ボクシングに目覚め、ジム通いをはじめる。付き合いでシンジもジムに入門し、ふたりはボクシングの練習に没頭する。ある夜、ヤクザに絡まれたふたりは、若頭に助けられるが、その迫力にマサルは感動する。高校生活も終わり、いつの間にかシンジはボクシング界の逸材に成長していた。だが、ジムにはマサルの姿はなかった……。
自分の心の中にしまっておきたいくらい大切な映画。
それを表現したくても、愛が大きすぎて言葉にならない。
記事にするのがもったいなくてもどかしい。
だけど、苦しんでる人にこそ見てほしいから勇気を出して書いてみる。
少なくとも、私はこの映画で救われているから。
まだ見ていない人も死ぬまでに一度は見るべき映画。
これを見ると、チャリンコを漕いでみたくなる。
いつもとは違う風景があるような気がして。
私は知っている。
世の中は、出来過ぎた映画みたいに綺麗なんかじゃない。
その世界で生きなければいけない私たち。
永遠なんてないし、必ずしも努力すれば叶うわけでもない。
時として、生きることは残酷で死ぬことよりもむごい。
北野武は絶対に簡単にしたりしない。
私を決して裏切らない。
誰もがすることを必ず避ける。
そこには意味がないと知っているから。
本当の感動というものは、狙うものでも作るものでもない。
ただ溢れるものだから。
この映画を見て、どこで泣いたのかを覚えていない。
全部かもしれないし、どこでもないかもしれない。
掴むことのできない空虚さと失望で溢れている。
それなのに、どうしてだ。
こんなにも生きるということは素晴らしいと思えるのは。
そんなこと、映画では一言も言ってないのに。
感じる。
見えてくる。
なんでもいいから生きようと思う。
どんな形でもかまわない。
何度も何度も立ち上がれ。
絶望は希望の始まり。
人生はいつもくるくる回ってる。
それに、気づいていないだけ。
あの頃にしかつくれなかったかけがえのない絆。
変わらないものと変わりゆくもの。
全然終わってない。
始まってもいない。
だからただ、前に進むだけ。
かっこ悪くても。
私たちはそれしかできないんだから。
ちぶ~的あの人は今度5
安藤君はメジャーではないけど、マニアックな映画で頑張っている。金子君は...意味不明。でも、二人とも大物になっていてもおかしくはない実力。