はい、ちぶ〜です!
映画「八犬伝」が公開されましたが、評価が気になるところですね!
劇場で観る程の作品なのか!?
ちぶ〜が微妙かなと思った理由を紐解きつつ、お勧めポイントもご紹介しますよ!
※当ブログは広告を含んでいます。
\↓↓【500円で映画を観よう 】豊富なエンタメ!割引でお値段以上に楽しめる!↓↓/
映画「八犬伝」の作品情報
ちぶ〜的評価は…
🐽🐽🐽3ブヒ(ノーマルちぶ〜)かな!
予告編
おぼろげなあらすじは…
キャスト・スタッフ・製作情報
八犬伝(2024年製作の映画)
上映日:2024年10月25日
製作国:日本
上映時間:149分
監督 曽利文彦
脚本 曽利文彦
原作 山田風太郎
〜キャスト〜
役所広司 役名:滝沢馬琴
内野聖陽 役名:葛飾北斎
土屋太鳳 役名:伏姫
磯村勇斗 役名:宗伯
黒木華 役名:お路
寺島しのぶ 役名:お百
渡邊圭祐 役名:犬塚信乃
鈴木仁 役名:犬川壮助
板垣李光人 役名:犬坂毛野
水上恒司 役名:犬飼現八
松岡広大 役名:犬村大角
佳久創 役名:犬田小文吾
藤岡真威人 役名:犬江親兵衛
上杉柊平 役名:犬山道節
栗山千明 役名:玉梓
河合優実 役名:浜路
立川談春 役名:鶴屋南北
中村獅童 役名:七代目市川團十郎
尾上右近 役名:三代目尾上菊五郎
※Filmarks引用
バランスって重要!
伏姫と八犬士が微妙!
物語のメインである伏姫と八犬士は、完全にイメージが違いました。
美女で聖女のような存在だった伏姫を土屋太鳳が演じるというのは、ちょっと違う…
土屋太鳳が悪いのではなくて、イメージ的にもっと長身で美人系の女優の方がイメージに合っていたのではないかと思う。
神々しさみたいなのが欲しかった!
八犬士は、若手俳優を八名集めたのだと思うけど…
皆、似たような風貌でただイケメンなだけだと個性が足りず見分けがつかない。
もっと有名な俳優をキャスティングしていれば存在感が出たかなと思う。
よく見れば、八犬士の中でも中心的人物を演じていた渡邊圭祐や水上恒司がいたし決して無名の俳優ばかりではないはずなのに…
すごい小さくまとまった感じがしてしまって残念だった。
相変わらず、女装ばかりさせられる板垣李光人だけはすぐ板垣李光人だって気付けたけどw
時代劇だから、いつもと風貌が違うということも合って八人の見分けをしっかりつけれた人はあまりいなかったと思う…
あと…
馬琴の女房役である寺島しのぶも、ずっと悪口言っているだけで勿体なかったw
実際、そんな感じだったかもしれないけどそうであれば寺島しのぶは勿体なさすぎたよねw
馬琴と北斎をもっとくれ!(ネタバレあり)
この映画は、八犬伝の著者である馬琴側のエピソードと馬琴が創作している八犬伝の物語が交錯して描かれる。
切り替わる時は、カチンコの音がするので年寄りでも見やすい構成w
でも、そのせいなのか両方を描きすぎてメインであるはずの馬琴側のエピソードが霞んでしまった。
これは、もはや尺が足りないとかではなく…(そもそもこの映画は140分超え!)
バランスの取り方を最初から読み誤ったのではないかと思う。
馬琴が役所広司で北斎が内野聖陽の時点で、彼らを3分の2でメインにするべきだった!
ハッキリ言って、八犬士自体の物語をあそこまで長く描く必要はないと思う。
なんなら浮世絵で物語を再現しナレーションで説明くらいでもよかったしw
それくらい馬琴と北斎のエピソードは、二人の存在感・重厚感で作品を上質に仕上げている。
二人が友情を通してお互いの作品への創作意欲を駆り立て合い、感銘を受け、尊重し合う。
馬琴にとっても北斎にとってもあの時間はいつも有益で、どこかライバルで…
そこをもっと深掘りしてもよかったではないか。
馬琴の人生も決して幸せで順風満帆だったわけではなく…
至極真っ当に生きていても、大切な息子は早死にしてしまうし自分自身も失明してしまうのだから…
波瀾万丈な馬琴の人生にもっと時間を使っても良かったはずだ。
それに加え、一番びっくりしたのは、漢字を知らない息子の嫁であるお路(黒木華)に代筆してもらうエピソードがあまりにもあっさり描かれていたことだ!
お路は、やる気があっても漢字が分からない!
馬琴が一字一句口頭で何度も説明しながら作業をするという…
見ているこちら側も眩暈がするような作業…
お路というキャラ自体も全く深掘りされず、馬琴の苦悩は伝わってきてもお路の心情が見えてこない描かれ方はなんだか可哀想だった!
この物語が一番描くべきだった馬琴と北斎、馬琴とお路のエピソードの尺が小さくなってしまったことが本当に残念でなりませんでしたね。
もしや、あのオチは…(ネタバレ)
私、あのオチについてはどうしても言いたいんです!
あれってフランダースの犬と一緒じゃない?w
犬、つながりなの…?w w w
そもそも「南総里見八犬伝」のラストは、里見家の嫁をもらい八人全員仙人になる的な話ですが映画では結婚もさせてもらえませんw
で、馬琴が死んだ時に迎えにくる八人の犬たち…いや、八犬士たちw
私、ちょっと腰抜けたよね〜w
私だったら、迎えにくる人は馬琴の息子である宗伯(磯村勇斗)にすると思う!
めっちゃいい息子だったし、馬琴は息子を失ってかなりの絶望感を味わっていたから。
なぜ、あそこで犬が迎えに来たのかw
やっぱりワンコだからなのかなぁ〜。
劇場で見た方がいい!?
個人的には、難点もありましたが決してつまらないわけではありません!
ハッキリ言って配信ではなく劇場向けの作品です。
まず、長いから家だと集中して見れないしw
八犬伝エピソードの映像は、とても凝っていてアクションも見応えはあるからです!
あと、八房というデカいワンコが本当にモフモフできゃわいいのw
犬ばっかり耳にするし、犬好きにはいいかもだよw
役所広司と内野聖陽
当たり前ですが、この二人がメインの時点で格は上がっています。
しかも馬琴と北斎ですよ!
北斎側のエピソードは、少なめですが…
葛飾北斎の中でも一番有名な「富嶽三十六景」について触れるシーンはちょっと興奮しました!
馬琴の人生は、本よりも波瀾万丈の人生で…
どんなに真っ直ぐ生き、悪いことをせず真っ当に生きても…
不幸は誰にでもやってくるという無情さも描かれていて人間ドラマとしても心を揺さぶられるシーンがありました。
それも、役所広司だからこそと思います。
二人とも令和の時代になっても長く愛されている著述家と画家!
そんな二人が、同じ時代に生き、しかも同じ時間を共有していたという場面は本当に尊い!
演じたのが役所広司と内野聖陽とあれば…
それだけで見応えはあるというものです。
東海道四谷怪談が出る!
私が一番興奮したのは、なんといっても歌舞伎作者、劇作家である鶴屋南北の「東海道四谷怪談」の歌舞伎シーン!
なんと、中村獅童や尾上右近が歌舞伎を実際に演じていて!
お岩さん、最高だったよw
何も知らずに見ていたので、余計に「東海道四谷怪談」大好きっ子としては、マジで嬉しかったw
↓Myベスト怪談映画「東海道四谷怪談」の記事↓
で、鶴屋南北が馬琴に「なぜこんな作品を作ったのか」と聞かれて答えるシーンが超共感しかなかったわけです!
馬琴とは正反対の位置から作品を創作している鶴屋南北!
私は、無情な世の中だからこそ真っ当で正しく善人は必ず報われる作品を描いた馬琴と無情な世の中をストレートに皮肉って描いた鶴屋南北の作品は両方ともこの世の中には必要だと思う。
この対比をこの作品で描いたことは、非常に興味深いし創作の世界の根源を表していると思うのですよね。
ホラー映画を見続ける理由は、鶴屋南北側にあるんだけど…
きっとそれだけだったら私はきっと生きいけないw
馬琴側の世界があるからこそ安心して鶴屋南北側にずっと立っていられる気がするんですよね。
八犬伝をもっと楽しもう!
そもそも「南総里見八犬伝」がどういうものなのか理解を深めたいと思った人は、この前記事を書いてみたので参考になればと思います!
↓【映画「八犬伝」をもっと楽しめる!南総里見八犬伝の世界と魅力!】の記事↓
原作となった小説は山田風太郎の「八犬伝」ですが、映画との相違を探すのもいいですよね!
↓山田風太郎の「八犬伝」↓
個人的には一番のお気に入りエピソードだった「東海道四谷怪談」は、中川信夫監督で天知茂主演の方を強くお勧めしますw
↓「東海道四谷怪談」のDVDとBlu-ray↓
八犬伝メインの映画は、やっぱり薬師丸ひろ子版「里見八犬伝」が一番見やすそうです!
↓アマプラ有料配信「里見八犬伝」↓
↓「里見八犬伝」のDVDとBlu-ray↓
ちなみに、葛飾北斎をメインで描いた映画「HOKUSAI」(2021)は柳楽優弥主演!
葛飾北斎がどんな人物だったのか気になった方はこちらもチェックするといいかも!
私も未見だったので、見なくてはw
↓アマプラ有料配信映画「HOKUSAI」↓
↓アマプラ有料配信映画「HOKUSAI」のDVDとBlu-ray↓
劇場鑑賞で140分超えは、なかなか勇気が要りますが歴史好きな人、本が好きな人にはたまらない作品となっています!
何かを自分で生み出し、創作する人の基礎に触れられると思います。
家だと私は140分超えは厳しいのでwどうせなら劇場で鑑賞した方が!
何よりも、東海道四谷怪談の歌舞伎シーンはあれだけをずっと観てたかったですよ!w
それくらいクオリティの高い歌舞伎シーンが見れます!
それでは、週末の映画選びの参考になれば幸いです!
また明日!
バイバイぶ〜。
浮世絵みたいな絵、描いてみたいけど全然真似できないね!
\【500円で映画を観よう 】豊富なエンタメ!割引でお値段以上に楽しめる!/