コピー機になりたい。
次から次へと脳みそにコピーしたい。
知識をスキャンして写せたらどんだけ楽だろうかと思う日々。
私の脳みそはすでに限界を超えている。
おかげで映画の知識が通り過ぎていく。
止まることのない記憶。
あぁ、行かないで~。
「スキャナーズ」みたいに爆発したらどうしましょう。
デヴィッド・クローネンバーグ作品でも有名なのに、今までレンタルできなかった悔しさが募る。
もっと早く見たかったぜ。
これは、それに並ぶ傑作。
脳内破壊。
今の私にぴったりな四文字熟語。
これを観ればあなたの脳みそもぶっとびます。
クローネンバーグ映画は今まで何本か観てきたがこれは結構分かりやすい方ではないか。
ストレートだからこそグッとくる。
持ってはいけない力を持った二人。
出会ってはいけなかった出会いが引き寄せる驚愕の結末。
とにかくCG合成ではなく特殊メイクでこれを創ったことが素晴らしい。
CGではきっと出せなかったであろうエグさ。
レボック演じたマイケル・アイアンサイドの凄まじき悪の演技。
加工なしでここまでできるとは...
もう、最後の対決なんて本当に見ている方まで破裂しそうなパワー。
クローネンバーグの作品ではよくある「乗り移り」系の恐怖。
自分が自分ではないかもしれない。
自分が誰かになるかもしれない。
そんな恐怖がいつもクローネンバーグにあるからなのか。
彼の作品を見るといつも思う。
自分でいられることは実は当たり前じゃないのではないかと。
それはいい意味でも悪い意味でも...
人は人に影響される。
日々、思考や趣味がどんどん変わっていく。
それはごく自然のことかもしれないがよく考えると不気味。
ラストに震える。
それって意外と人間の本質を突いているからかもしれません。
ちぶ~的ビビビっ度5
スキャンしたいなって思うけど、あんな顔になるならしたくない...ビビビっは、恋愛だけで感じてみたいものです。