金環日食で、世間が大騒ぎ。
グラスの売り切れ続出だったらしいですね。
朝の7時ころから見ること自体、私には不可能でしたが。
そもそも興味がない。
日食なんていつでも見れるじゃ~んとか思ってた。
金環だから何十年、何百年に一回しか見れないらしい。
なるほど~。
だからなんですねぇ。
それでも興味は起きず。
みんなは、神秘的なものが好きなんですね。
自然現象は、人間には絶対つくれないものですからね。
惹かれる気持ちはわかりますけど。
「カリスマ」は、自然と人間の共存についての問いを訴えているのか。
そもそも人間は自然になんかかなわないから、その問いすら愚問だと言っているような。
生死とは何かという問いにも見えたし。
まさに難解で、クロサワワールドそのものの映画でした。
あらすじは...
ある青年が人質篭城事件を起こし、その事件を担当した刑事・薮池五郎(役所広司)は犯人と人質を両方死なせてしまい、心に深い傷を負う。上司から休暇を言い渡された薮池は、ある森で不思議な一本の木を見つける。その木は根から毒素を分泌し、周囲の木々を枯らしてしまう奇妙な木で「カリスマ」と呼ばれていた。他の木々を守るためカリスマ伐採を主張する中曽根(大杉漣)達であったが、カリスマを守ろうとする青年・桐山(池内博之)に妨害され、「カリスマ」を巡って住人たちは次第に対立の度を深めていく。
「CURE」を借りたかった。
それを見てからこれを見たら捉え方は変わっただろうか。
「叫」は、怖くないけど世界観が独特。
「LOFT ロフト」は、壮大なホラーラブストーリーで新種発見の気分に。
そしてコレ......
難解である。
これまでにない分かりにくさ。
問いがどれだかイマイチわからない。
ハッキリしないので、答えも解けず。
いろんなことを聞かれているはずなのに、聞き取れない感じ。
困った。
元々、クロサワワールドは感じる映画が多い。
雰囲気で訴えてくる。
セリフより、流れが主の怖さがある。
マジメの中に置くコメディさが不気味を増させる。
分かってるけど、今回は少し足りない。
それでも成立できているのは、役所さんのおかげ。
彼だけは、この雰囲気と流れを絶対に邪魔しない。
常に同じ場所にいてくれる目印のような存在。
この時の顔のコケ具合まで完璧なのだ。
疑問に思うことが愚問が正解ならば....
この映画を見て不思議だと思うこともそうなるかもしれない。
結局、人間は自然と比べたら何もできないちっぽけな存在であることには変わりない。
生きようとするものがいれば、その一方で死ぬものがいる。
そうやってなんでも成り立ってるんです。
人間とは愚かな生き物だということでしょうか。
少なくとも私はそうだな。
ちぶ~的役所広司度4
「ドッペルゲンガー」よりはやはり少ない出演度。