向田邦子原作の「阿修羅のごとく」は知ってるけど、読んだことも観たこともない!昭和時代の話だけど、面白いの!?
脚本が名作なので、結構何回も実写化している。
大竹しのぶ版の映画版も観てないし、原作本もちゃんと読んだことがないから不安でしたが…
さすがNetflix!
この題材は、ドラマの方が絶対に向いている!
そして、是枝裕和監督だからこそできたドラマ化だと思ったのでその魅力を語ります!
- 「阿修羅のごとく」の評価
- 「阿修羅のごとく」あらすじ&概要
- 「阿修羅のごとく」キャスト&登場人物
- 「阿修羅のごとく」の内容と結末をキャラごとにネタバレで!
- 「阿修羅のごとく」が面白い!是枝監督だからこそできた繊細な人間描写!
- 今日のまとめ:「阿修羅のごとく」のホラーな学び
「阿修羅のごとく」の評価
ちぶ〜的評価は…
🐽🐽🐽🐽4ブヒ(セレブちぶ〜)です!!
・ストーリー:⭐⭐⭐⭐⭐︎
• 演技:⭐⭐⭐⭐⭐︎
・女は恐い度:⭐⭐⭐⭐⭐
世間の評価は...
・Filmarks ⭐️(3.9/5.0) レビュー数:510件
※現時点
キャストの演技力を称えるコメントが多い!
確かに、このキャスティングはかなり豪華で全員が主役級!
男と女を昭和時代を軸に描かれているので、若い人には受けないかもしれないけれど…
結構、刺さっている人が多そうなコメントばかりだったので嬉しかったですw
「阿修羅のごとく」あらすじ&概要
🎞️鑑賞媒体:Netflix
原題:阿修羅のごとく
製作:日本 2025年
全7話:各話約60分
監督:是枝裕和
脚本:向井邦子
原作:向井邦子
映画の内容!
\「阿修羅のごとく」の予告編はこちら/
「阿修羅のごとく」キャスト&登場人物
相関図:キャスティングが完璧!
とにかくキャスティングが素晴らしかった!
豪華だし、全員が魅力的でした〜!
宮沢りえ |役名:綱子
個人的にこの人に色気があると思ったことがなかったけれど…
こういう役もできるんだという驚き。
とにかく色っぽい!
大人の女にしか出せない色香…
相手役の内野聖陽も合わせて大人の色気を楽しませてもらったw
尾野真千子 |役名:巻子
一番怖かったけど、一番身近に感じるキャラかも。
専業主婦で、子供を二人育てて…
この時代の主婦って、みんなこんな感じだったかもなって思わせる。
尾野真千子の演技は、いつも説得力があるんですよねぇ。
蒼井優 |役名:滝子
こういう役、多い気がする。
でも、いつも自然な演技で演技していると思わせない。
だからどの作品でも安心して観れる。
やっぱり、上手い!
広瀬すず |役名:咲子
正直、あんまり演技力という意味ではトップクラスではないかも。
でも、やっぱり昭和の時代に映える美しさなんですよ。
顔立ちがハッキリしていて、気の強い女の役が本当に似合っている。
女優は演技だけじゃなくて、印象に残るような華やかさも必要。
そういうところは抜群だから、適役でしたね!
本木雅弘 |役名:鷹男
尾野真千子演じる巻子の旦那役。
家族の騒動は、いつも旦那の鷹男が仕切る。
男側の意見をサラリと言ってくれるので、女としてはハッとする。
4姉妹が中心だけど、実は男側もきちんと描いていると思わせてくれるキャラだった。
やっぱり、もっくんは若くて演技も上手いのよ。
他キャスト
- 松田龍平 |役名:勝又
- 藤原季節 |役名:陣内
- 内野聖陽 |役名:貞治
- 國村隼 |役名:恒太郎
- 松坂慶子 |役名:ふじ
「阿修羅のごとく」の内容と結末をキャラごとにネタバレで!
※ネタバレ項目になりますのでご注意を!
この物語は、4姉妹の父親に愛人がいる!?疑惑が持ち上がって4姉妹が集まるところから始まる!
そこから、4姉妹とその周囲の物語が広がっていくのですが全部をダラダラ書いても分かりにくいのでキャラごとでまとめて観ましたよ〜。
父:恒太郎(國村隼)の場合
⚫︎40代の女とその子供(自分の子供ではないがパパと呼ばれている)を7年前から面倒みていました!そう、不倫ですw
⚫︎妻に気づかれていることも承知でしたが、やめられず。後で発覚しますが、戦後も未亡人と浮気をしていたようw
⚫︎妻に倒れられてしまい、女に「結婚するから」と言われ振られる。それを倒れた妻に泣きながら報告する。結局は、本当に愛していたのは妻ということになるのかもしれません…
⚫︎ラストでは、その女は実は結婚はしていなかったことを知りますが関係はきちんと清算したようです。
母:ふじ(松坂慶子)の場合
⚫︎実は、昔の浮気も今の浮気にも気づいていた。新聞にその話を投稿するなど、表には決して出さないが相当嫉妬していたことが垣間見える。
⚫︎倒れたのは、夫の浮気相手の家の前でした。全て知っていて、ずっと黙っていたのはきっと言えば”負けてしまう”からでしょう。その後、すぐ亡くなってしまいます。
長女:綱子(宮沢りえ)の場合
⚫︎夫を無くし、息子は県外にいる未亡人。生花の先生をしていて料亭の旦那と不倫中。相手の妻にバレ、脅されるもどうしてもやめられない不倫…
⚫︎本人がはっきりと言う場面はありませんでしたが、相手の男と心中を図った模様。隣の人に気づかれ、二人は助かる。それくらい愛の男にハマってしまったのでしょうか…
次女:巻子(尾野真千子)の場合
⚫︎4姉妹の中でもトラブルがあれば中心になって旦那と一緒に仕切る。しっかり者でいつも正ししいことを言うが…夫の浮気に悩まされていた。
⚫︎父親と母親の件で、自分はどうするべきが追い込まれていく。証拠はないが多分浮気している夫。思い詰めて、万引きしてしまうなど末期症状に。
⚫︎夫の浮気相手は夫の秘書だと踏んだが、その女が家にやってきて結婚するから仲人をしてほしいと頼まれる。浮気のことを問い詰めるが絶対に吐かない女に、怒りは頂点へ!
⚫︎夫を問い詰めるが、絶対に口を割らない。信じたふりをして秘書の結婚式に二人で出席する。が、ラストに「私は信じていませんよ」と言う一言がとても怖いw
三女:滝子(蒼井優)の場合
⚫︎安定した職業についているが、恋愛方面は疎く生真面目。父の浮気調査のために雇った興信所の男・勝又と知り合い…多分、初めての恋愛をして結婚をすることになる。
⚫︎年が近い咲子と折り合いが合わず、いつも喧嘩ばかりしている。咲子の夫がボクサーとして成功したことで咲子のバブリー化に嫌気が差し結婚式も結局は呼ぶことになったがやはり喧嘩をしてしまう。
⚫︎だが、咲子が窮地に追い込まれた時には咲子を守った。なんだかんだ言って大切な妹。少しずつ二人のわだかまりが解消されたよう。
⚫︎ラストでは妊娠していて、夫との関係も一番順調に見えた。
四女:咲子(広瀬すず)の場合
⚫︎下積み時代から支えていた夫がボクサーとして成功し、その栄光を保つためバブリーな生活をしているように見せ、辛いことがあっても周囲には知られないようにしていた。
⚫︎だが、ついに夫に限界が来てしまい試合で倒れ植物状態になってしまう。本当は絶望したが、周囲に自分の弱さを見せないため取り繕っていた。
⚫︎行き場のない苦しみから逃れるため、道端で知り合った男と関係を持ってしまう。後に、その男から金銭を要求され大ピンチに!
⚫︎そのことを滝子に話すと、滝子がその男を退治してくれて…二人の絆が深まる。
⚫︎ラストでは、夫の足が動いたと思われ夫の母親と喜ぶ姿が映し出される。
「阿修羅のごとく」が面白い!是枝監督だからこそできた繊細な人間描写!
向田邦子原作の脚本は、ドラマ向き!
正直、期待はしていなかった。
そもそも「阿修羅のごとく」は向田邦子脚本のドラマが元ネタ。
後に、この脚本が原作として文庫化されたらしい。
1979年頃の作品でザ・昭和ストーリーなので…
令和の時代に「男」と「女」の話なんて古臭いなんて思ってたけど…
すごいハマってしまった!
っていうか、むしろ昭和だからこそ直球で「男」と「女」の話を描けたんだと思う。
2003年に森田芳光監督が映画化もしているけれど…
これは絶対にドラマの方がいい。
映画じゃ尺が足りなすぎて、全てが早急。
昭和という時代も映画だとなかなか伝わらないかも。
「男」と「女」を描くなら、じっくりと時間をかけて周囲の人間関係も綿密に作られた上で展開していく方が面白い!
「ここは昭和なんだ」と思えるのは、時間をかけて描かれたからこそ!
没入できる世界観が素晴らしかった。
そういう意味でも「ドラマ」という選択はベストだったように思う。
まるでタイムスリップしたかのように、昭和の風を浴びながら作品に熱中できた!
昭和アイテムや昭和の風景も含め、細部へのアプローチまで完璧だったと私は思います!
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4姉妹が炙り出す男と女の正体!
4姉妹の物語だから、女にばかりスポットが当たっていると思いきや…
父の恒太郎や巻子の夫・鷹男が結婚した男側として心情が描かれるので、女としては「なるほど!」ってなるセリフが多々あった。
だから、決して男側にも女側にも肩入れせず観ることができる。
それが結構面白くてw
しかも、女側でも共感できる時とできない時がある。
理解できる時とできない時がある。
結局、このドラマは男でも女でもない「人間」の心理もきちんと描いている。
そこがすごいんですよ。
個人的には、やはり女の描き方が好きだったんですけどねw
男にとっては鬱陶しい、または怖いと思われる行動や言動も女にしてみれば「当然じゃない?」って思うことも多々。
結局は、男と女のいざこざはどんな形であれ「愛」があるからこそ。
シンプルに、浮気する男が悪いとかいいとかそういうことではないんですよ。
そんな短絡的なことを言いたいのではなく…
男がいるから女がいて、女がいるから男がいる。
こんなに面倒臭い関係なのに、結局は求めあう。
必要だからね、お互いに。
それが残酷でもあり、とてつもない幸せを生み出す関係でもあり…
強くて脆い!
物語に答えはないかもしれないけれど、そんな男と女・人間の関係を丁寧に描いているこのドラマはとても面白かったですね。
今日のまとめ:「阿修羅のごとく」のホラーな学び
ずっと女は女でいなければいけないの?とっても面倒!w
確かに、男と女が構造上分かれている限りお互い求め合うしかありません。
繁殖もできないですしねw
でも、男とか女とかやめたい時ってないですか?
ずっと、自分の性別を背負って生きるのは辛いと思う。
「今日で辞めるんで」宣言できたらどんだけ楽か!
年を取れば取るほど、そんなことを思ってしまう。
「阿修羅のごとく」みたいに、私は戦えませんからw
ドラマでは”夫婦”を通して「男」「女」を描いていましたが…
男女の延長上にある結末は、決して”夫婦”だけではない。
そう思えるのは、私が今令和時代にいるからかもしれませんけどねw
色んな面から観ると発見があると思うので、ぜひドラマをチェックしてみてください!
向田邦子の原作本も読めば、さらに理解が深まるかもしれません!
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はい、それでは今日はこの辺で!
ちぶ〜でした!
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