学生時代、双子の同級生がいた。
見た目は瓜二つで声も一緒。
違いがあまりなくいつも見分けるのに苦労した。
双子って不思議である。
同時に言葉を発したり、同じ思考を持っていたり。
ある意味不気味ともとれる....
だから、昔は不吉とさえ言われたのだろう。
まさにこの映画もそれである。
一人のはずの自分がもう一人いる。
見た目は同じであるのにまったくの別物であるもう一人の自分。
超個性的な塚本ワールドで繰り広げられる江戸川乱歩の「双生児」は、想像以上に狂っていた。
音楽も踊りも予想外の演出。
メイクですら奇抜。
もぎ取られた眉毛。
大筋のストーリーは王道なはずなのにとてつもないものを見せられている気分になる。
私の中で優等生演者であるモックンがここまでぶっ飛んだ演技ができる俳優だとは知らなかった。
そして、りょうの一重だから成せる完璧なファムファタールぶり。
なんか、すげぇ。
としか言えない不気味すぎる「双生児」に圧倒されっぱなしのちぶ~でございました。
ちぶ~的狂ってる!度5
よくここまで大胆にアレンジできたもんだ。きっと塚本さんは自由なんだな。あぁ、自由って素晴らしい!