皆様、お久しぶりです。
この何週間か、PCを家に帰ってから開かない生活をしてみました。
なんて素晴らしいんだろうと自由に浸れたのは最初の一週間だけでした。
映画を観るのを休んでも、映画の記事を書くのを休んでも...
私の頭の中では、ずっと映画の残像が繰り返し上映される。
記事を書くのはあんなにつらいのに、書かずにいると頭の中で文字が溢れてく。
結局、人間なんてないものねだりなんですね。
私の場合、映画を観ないといけない性分で書かないと気が済まないんでしょう。
ということで、ぼちぼちですが復活したいと思います。
ないものねだりの人間のわがままさをごっそり砕いてしまう「みえない雲」。
この作品は、どうしても記事にしたくて....
私にやる気をくれました。
原作は、ベストセラーの小説でチェルノブイリ原発事故直後の1987年に発表されたらしい。
もちろん原作は読んでいない。
映画の方はパニック映画風であり若干内容が見やすいようになっている気がする。
それを批判する人も多いらしいが、私は逆にただでさえトラウマになりそうな内容なのに映像でさらにリアリティや濃厚さを足されたら見る方はもっとつらいと思うんだけど...
だって、今の日本人はそんなものをプラスしなくても十分想像できる。
原発事故と言えば、福島第一原子力発電所事故が記憶に新しいからだ。
ちなみに、ヒロインを演じたパウラ・カレンベルク自身も事故の被害者である。
チェルノブイリ原発事故の時は、胎児で見た目は健康だが幼児期に検査をしたところ、心臓に穴が開いていて片方の肺がないことが判明したらしい。
劇中では走るシーンも全く不自然さを感じなかったので映画を観終わってからこのことを知ってかなり驚いた。
彼女のあの表情は、演技だけでできたものではないからこそ共感できたのだろう。
それは、ある日突然だった。
何も変哲のない平凡な日。
なぜ、その場所だったのか。
なぜ、自分たちなのか。
問いかえても誰も教えてくれない。
毎日、何の気なしに眺めていた光景が地獄と化す。
雨が怖い。
雲が襲ってくる。
見えない悪魔が容赦なく襲う。
時間も薬も解決できない。
もし、自分だったら...
その想像をするだけで、目の前が真っ暗になる。
でも、これは非現実的な話じゃない。
特に、日本人にとっては。
原発のある国に住んでいる者にとっては。
被ばくは、一時的な事故で済まされない後世にも続く傷になる。
もっと考えなければ。
他人事ではない。
平和な日本人だからこそ、こういう映画をみなければきっと一生考えることもないだろう。
それが本当の怖さ。
見えていないだけの不幸。
私たちの"今"をただのラッキーとは思ってはいけない。
見終わっても考えてしまう映画。
日本人だからこそ、観なくてはならないと思うのです。
⭐️おまけ⭐️
秋田市の金足にある油谷これくしょんに行ってきました!
明治時代から昭和時代の生活用品等のコレクション!
懐かしいものがいっぱい!
やっぱり映画系のコレクションが一番たのしかったですが、だれが見ても楽しめる場所だと思います!
まだの方はぜひ~!!
ちぶ~的盲目度5
恋愛も天災もお先は真っ暗。そこからどうするか。それが肝心なのですよ。