未だに見かける木にくくりつけられている宗教本。
雨にも負けず、風にも負けず。
それはいつもそこにある。
そして毎度思い出す。
昔、バイト先にエホバの証人の勧誘を毎月しにくるおばちゃんのことを。
笑顔が怖ろしく素敵で上品。
得体の知れない爽やかオーラ。
断り続けると仲間を連れてきたりする。
完全に洗脳させれている風で毎回恐怖だった。
洗脳されたらその呪縛から完全に抜けきるのは難しい。
人に迷惑をかけない程度に本人が幸せならそれでいいのだが。
意外とそういうのって周囲の人間を巻き込む。
そして、宗教じゃなくても別の形で身近に潜んでいたりする。
ま、私は毎度ひっかかったりしない。
そういうことに関しては情けも容赦も一切しないので。
「マーサ、あるいはマーシー・メイ」は、ちょっと私的にタイムリーな映画だった。
あらすじは....
森の中を追跡してくる男たちをかわし、カルト教団のコミューンから脱出した20歳の女性マーサ(エリザベス・オルセン)。唯一の家族である姉のもとを訪ねる彼女だったが、姉夫婦は何も尋ねずに受け入れてくれる。美しい湖のほとりに建つ屋敷で姉夫婦と暮らし始め、安らぎを感じるようになっていくマーサ。だが、徐々にマーシー・メイという名前で呼ばれていたコミューンでの異様な日々の記憶がフラッシュバックしてくる。やがて彼女は、妄想と現実、過去と現在、さらには自分がマーサとマーシー・メイのどちらなのか判別できなくなる。
そこに至るまでの過程がない。
それは静かに迫ってくる。
いきなり帰ってきた妹を受け入れる姉夫婦。
思いもよらなかった妹の”今まで"。
明かされる真実。
受け入れる側の無知。
衝撃も説明も少なすぎるが、現実はこんな風にわかりにくいものなのかもしれないとも思えるサスペンス・ドラマ。
ちぶ~的服従度4
洗脳される人ってこんな感じなのだろうか。エロが入ってきた時点で気づかないのだろうか。人間の心理って摩訶不思議。