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私がいた 前篇「僕等がいた 前篇」

青春は爽やかでほろ苦い。

 

それは一般的なものであって私にとっては違う。

 

だから、地元に帰ろうとは思わないし懐かしむことに意味があると思っていない。

 

過去は過去である。

 

思い出さなくていいのなら思い出したくない。

 

思い出は美化するというけれど、私は悪い思い出の方が強く残ってしまう。

 

いいことはふわっと飛んでいく。

 

悪いことは、どしんとそこに居座って動かない。

 

成人式もクラス会も一度も行ったことがない。

 

再会に美学を感じないから。

 

年をとったら何か変わると思っていた。

 

意外に変わらないものである。

 

見た目が多少劣化するくらいで。

 

色々と大丈夫だろうか、あたい?

 

 

だから「僕等がいた 前篇」のような恋がたとえ運命の恋だとしても私だったらこんな風にはなれない。

僕等がいた 前篇」

 

あらすじは...
北海道・釧路に暮らす高校2年の七美(吉高由里子)は、クラスの人気者の矢野(生田斗真)に思いを寄せるように。ふと寂しげな表情を見せる矢野は、かつて事故で失った年上の恋人への思いを引きずっていた。それでもいちずな愛をぶつける七美に、矢野も心を開いていくが……。

 

 

きっとマンガが原作だし爽やかに違いない。

 

と、見てみたら驚きの純愛グロテスク。

 

もはやこれは純愛か?

 

しかも前篇後編で合わせて4時間強。

 

恋愛映画に殺される。

 

こんな恋愛、絶対に嫌です宣言。

 

これを青春時代を送っている若人たちに見せるのかい?

 

なかなかの大人女子でも引くくらいメロだったんですけど。

 

生田斗真演じる壮絶過去が切ないとかじゃなくてかわいそう。

 

そして。

 

こんなめんどくせぇ男、たとえかっこよくて頭がよくても御免です。

 

と、序盤で感情移入できなくなる私。

 

ひたすら思い続ける七美。

 

私が思うにこの女は男の理想であり、女の敵である。

 

こういう女がいるから男が怠けるんです。

 

こういう女がいると思われるから私なんかは押し付けられる理想と現実に苦しむんです。

 

迷惑きわまりないぞっ。

 



 

高校の時からず~っと同じ人を思い続ける。

 

それってロマンティックだろうか。
 
そんな怖ろしい話、あっていいのだろうか。
 
狭い世界で生きてると得た幸せは大きいかもしれないが、不幸からの逃げ場まで狭くなる。
 
若い時の特有の特別感は、生きてきた時間が少ないから濃厚に感じるだけだ。
 
まだ、運命の意味すら分かってない。
 
それなのに運命と言い切ってしまうのも若さゆえか。
 
この前篇で繰り広げられる気恥ずかしい感じさえもまったく胸キュンできなかったのは、これを見るのに年をとりすぎたという証拠か。
 
寒気がしたのも我が家が冷え込んでいたせいなのでしょうか。

 

 

ちぶ~的ドロリ度5

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