男のくせに人のプライベートなことを会社でペラペラしゃべる奴がいる。
しかも、そんな奴に限って役職がついていたりするから立ちが悪い。
聞きたくもないが、逆らうのも面倒なので聞く羽目になる。
もし、自分が当事者だったらこんな奴に自分のことを話したりしない。
きっとそういう情報をうまく使って上に上がってきたのだろう。
まるで口が表と裏で二つあるようだ。
ウザっ.....
「ベルトルッチの分身」のジャコブは映画史上最強のウザ男かもしれない。
あらすじは.....
大学で演劇のクラスを受け持つ青年ジャコブ(ピエール・クレマンティ)は、ある晩、ピアノを演奏する若者の背後に忍び寄りピストルで撃ち殺してしまう。彼は思いを寄せる教授の娘クララ(ステファニア・サンドレッリ)の誕生パーティーを訪れるが、あまりにも変な挙動だったため退場させられてしまう。そして、帰る途中で自分の分身が大きな影となって彼の目の前に現われ……。
巨匠ベルナルド・ベルトルッチ監督のロシアの文豪ドストエフスキーの「分身」を自己流にアレンジした異色作。
最後までなんとか見ることができた...
この感じ、ゴタール映画を見たときと似ている。
途方もない理解不能。
映画界ではすごい人の作品かもしれないけれど、私には全くわからん。
幻想的な映像と音楽は一品というのだけはわかった。
あとは、ただ鬱陶しいだけ.....(小声)
困り果てた。
ジャコブ演じるピエール・クレマンティの演技力の高さがどうとかどうでもよくなる。
それくらいとにかく鬱陶しい。
こんなに愛されない主役でいいのだろうか。
こんな奴に言い寄られたら門前払いところが、門にも来てほしくない。
見た目もキモメン。
行動はブサメン。
思考回路は崩壊している。
というか、シラフでラリってる。
この男の顔芸の力に押し切られた感じ。
冒頭の怪奇動作は、コントみたいで笑っていいものか迷う。
大真面目にこられると笑うのは失礼なのかと考えこんでしまうのだ。
そして、唐突に出来事が起きる。
それは狂気ではあるのに、音楽がそこまでさせない。
何か美しいものを魅せられていると感じさせるような創りが不思議な印象を残す。
青春。
分裂。
出現。
まるでそんな自分に気付 いていないかのようなジャコブの鬱陶しさは最後まで続く。
途切れた結末。
分身はなぜ現れたのか。
.......
見終わるのに必死で、そんなこたぁ~もう、どうでもよくなる。
一つだけ言えるのは、私ならジャコブより分身の存在を応援したいです。
ちぶ~的おしゃべり度5
とにかくよく喋る。しかも意味が分からない。完全にイっている。それなのに漂うシャレオツ感。色合いもやはりイタリア映画らしく鮮やか。でも、うざい。それに尽きる。