ホラー映画さえあれば!ちぶ〜のイラスト付きレビュー

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雨の洗礼「ルルドの泉で」

ずっと使っていたウォークマン

 

もう何年も経つので乱雑に扱っていた。

 

というか、壊れると思っていなかった。

 

しかし、形あるものに終わりは必ずくる。

 

先週のある日。

 

朝はめちゃくちゃ天気がよかったので、チャリで通勤。

 

天気予報では夕方雨との予報だったが、無視。

 

そしたら、その日は珍しく天気予報がドンピシャで大当たり。

 

帰りは大雨。

 

私、チャリ。

 

傘さしながら運転するという技は持ち合わせていない。

 

当たり前のように、そのままチャリで帰りましたよ。

 

もちろん、家に着くころにはびしょ濡れ。

 

鞄に入れてたにも関わらず、ウォークマンまで水浸し。

 

ええ。

 

ぶっ壊れましたとも。

 

雨の力がここまであるとは....

 

おかげで、新しいのを買う羽目になりました。

 

邪悪な水もあれば、神々しい水もある。

 

ルルドの泉で」のような水だったならば、私のウォークマンはまだ生きてたはず。

 

悔しい限り。

ルルドの泉で」

 

あらすじは.....

病気が原因で車いすの生活を送っているクリスティーヌ(シルヴィー・テステュー)は、聖地ルルドへのツアーに参加する。数々の奇跡で知られるカトリックの巡礼地には、心から神業を願う者や観光客などがひしめいていた。マリア(レア・セドゥー)という若いボランティアがクリスティーヌの介護を担当するが、次第にその仕事もおろそかになっていき……。

 

昔、続発した聖母マリア像が涙を流したり血を流したりする事件。

 

オカルト騒動、大好物な私はテレビに釘付けだった。

 

この映画はそういうのと似ている。

 

実話じゃないのが残念だけど。

 

起きてもおかしくない奇跡。

 

日本人にはない宗教的思想。

 

異様に見える光景は、分からない民族だからこそ面白さを見出せる気がする。

 

偽善が嫌いである。

 

だから、この映画に登場する若い女の子がボランティアをする姿は非常にムカつく。

 

本当は奉仕の気持ちは二の次。

 

ハッキリ言ってこんな人は、少なくない。

 

結局、自分のため。

 

いい人間に見せるための道具に使っているにすぎない。

 

そのマリア演じたレア・セドゥーの狡さ、リアル。

 

しかも名前がマリア。

 

ただの皮肉。

 

ちょっとポッシャリしていて、気づかなかったが.....

 

ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」で、キュートな敵役を演じていた女優ではないか。

 

今後注目。

 

大物になる予感。

 

エレナ・レーヴェンソン演じたセシルは、現実のかたまり。

 

一番、奇跡を信じてるようで信じていない人ではないか。

 

身を持って知っているから。

 

受け入れることで生きようとする強い心。

 

さらに、他人に奉仕で愛を与える。

 

いさぎよく、見返りを求めようとしない。

 

あきらめが肝心。

 

クリスティーヌに足りない部分。

 

繊細な演技にただただ圧倒される。

 

 

 

クリスティーヌ演じたシルヴィー・テステューは、当たり前のように素晴らしい。

 

見ているものに、時間を与える演技。

 

淡々と静かだが、垣間見える強さ。

 

奇跡を信じたいという愚かな心。

 

ないものねだりかもしれない。

 

それでも、希望は持ち続けたい。

 

そんな葛藤が伝わってくる。

 

あの表情が意味するものは一体何なのか。

 

彼女の問いかけがいつまでも余韻が残った。

 

全体的には、まるで巡礼ツアーを見ているよう。

 

奇跡を求めて世界各国からやってくる人たち。

 

清いものの近くには、邪悪な気持ちがうずまく。

 

神を信じているのか。

 

それは、愚問。

 

もし、奇跡が起きたら信じるでしょう。

 

死ぬまで感謝するかもしれません。

 

でも、奇跡を求めてくる人のほとんどは心の底から信じているわけではないでしょう。

 

信じるという先に見返りを求めているから。

 

映像の美しさと素晴らしいカット。

 

それは、絶対的な確信的なものなど存在しない不安定な世界を表現しているようでした。

 

 

ちぶ~的コスプレ度5

ナース服なのか、ボランティアの制服なのか...そんなオシャレな看護服って!?そこが一番びっくりしますね。