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実話Netflixドラマネタバレ考察「モンスターズ:メネンデス兄弟の物語」真相は事実?

モンスターズ:メネンデス兄弟の物語に関する実話の考察を示す画像

実話Netflixドラマネタバレ考察「モンスターズ:メネンデス兄弟の物語」
Monsters: The Lyle and Erik Menéndez Story

その真相が本当だった場合でも罪の重さは変わらないのでは?

 

⭐️作品情報※Filmarks引用 

🎞️鑑賞媒体:Netflix

モンスターズ:メネンデス兄弟の物語(2024)
Monsters: The Lyle and Erik Menéndez Story
公開日:2024年09月19日

製作国:アメリ

全9話:各話再生時間:50分程度

製作総指揮 ライアン・マーフィー イアン・ブレナン

 

〜キャスト〜

ハビエル・バルデム
クロエ・セヴィニー
クーパー・コッチ
ニコラス・アレクサンダー・チャベス
アリ・グレイナー
ネイサン・レイン
ダラス・ロバーツ
レスリーグロスマン

⭐️ちぶ〜的評価

🐽🐽🐽3ブヒ(ノーマルちぶ〜)

⭐️あらすじ…※Filmarks引用

1989年、ビバリーヒルズの自宅で両親を惨殺し、有罪判決を受けたメネンデス兄弟の人生に迫る、実在の事件に基づく衝撃の犯罪ドラマシリーズ。

⭐️予告編

 

 

⭐️劇中に出てくる事件!...※ネタバレ(かも?)

(※内容は、グーグル先生で調べた内容をまとめています。)

もちろんこのドラマは、メネンデス兄弟の事件がメインです。

この事件は、殺害動機が「父親からの性虐待」だと兄弟が生々しい証言を裁判で行なったことからマスコミからかなりの注目を集めた事件です!

富裕層の事件だから華々しく映ったのでしょう。

私は初めて事件を知りましたので、ドラマとほぼ一緒ですが概要をまとめてみました。

〜メネンデス兄弟の殺人事件の概要〜

1989年、ビバリーヒルズの自宅でメネンデス兄弟が両親であるホセとマリリン・メネンデスをギャングの犯行に見せかけて射殺。

殺人の後、兄弟は旅行に出かけたり、豪遊するなど生活を楽しむ様子が見られたため、警察の捜査が進んだ。

1990年に逮捕された兄弟は、1993年に始まった裁判で、自己防衛を主張したが検察側は計画的な殺人だと主張。

結果、ギャングに見せかけて銃殺したことやアリバイ作りのために映画のチケットを手に入れたことがバレて...

最終的に、エリックとルイスはそれぞれ終身刑を宣告された。

今も、兄弟は刑務所で生活しているそう。

私は、事実から見て分かる通り絶対に計画的犯行だと思う。

終身刑は当然かなとは思います。

〜ドミニク・ダン殺人事件〜

劇中では、もう一つの事件が背景に映ります。

それは、映画「ポルター・ガイスト」に出演した女優ドミニク・ダンが元彼に殺された事件です。

その父親であるドミニク・ダン(スペルは違うがカタカナにすると同じ名前w)がメネンデス兄弟の裁判を傍聴する一人の人物として描かれ、殺人事件について彼の視点でも物語を描いていきます。

有名なので、みなさんご存知かと思いますが事件の概要は...

事件は、出演作『ポルターガイスト』の公開直後の1982年11月4日にダンが自宅で俳優仲間と稽古中に発生。

DVを受け、距離を置いていた元彼ジョン・スウィーニーに絞殺され22歳で死去。

ダンが若くして才能のある女優だったため、多くの注目を集めた。

ダンの死後、ジョンは逮捕されたが、最終的に親からの虐待を受けていたという過去も加味され過失致死で有罪判決を受け、懲役6年の判決となった。

が、結局3年ほどで出所。

両親は、判決が不服でジョンの新しい職場にも乗り込んだ。

そのあとは、名前を変えて普通に生活しているらしい...

父親の方のドミニク・ダンは、この事件をきっかけに有名人や金持ちが起こした事件の裁判専門の本を出し、ベストセラー作家になったらしい。

正直、メネンデス兄弟の事件だけでは一辺倒になってしまうところにこの視点を持ってきたところは、描き手のレベルの高さを感じましたね!

⭐️ドラマはこうなる!※ネタバレあり

〜問題のラストシーン〜

あれ?性虐待の話、嘘の可能性あるってこと!?

 

このドラマの内容は、ほぼ実話なので事実に沿って制作されてます。

事件が起きて、逮捕されて、家族の闇(父親の性虐待、母親が見てみぬふりをしてきた等々)が暴かれ、最終的には二人は終身刑になる。

しかも、別々の刑務所へ入れられることになる。

そこまでは想定通りですが...

ラストシーンを観て、非常に不安になりました。

■ドラマのラストは...

メネンデス兄弟が証言していた夫婦とは違う雰囲気の二人が映され(殺人事件前の回想)二人は、夫婦関係修復をしようとしているシーンが描かれ穏やかな様子だったからです。

その裏でメネンデス兄弟は、殺人を実行しようと力強く決意するシーンで終わります。

このシーンをラストに持ってきたことに意味がありますね!

〜”真実”を考察!〜

ラストシーンを観て、私は我にかえりました。

はて?

私が今まで思っていた真実は、実は違う可能性もあるということに気づくと...

とっても怖くなりました。

父親がコテコテの性虐待者で、不倫相手も男性。

母親は薬中で父親に依存し精神が不安定だった...(らしい)

母ちゃんなんて、兄のライル(ニコラス・アレクサンダー・チャベス)のカツラをむしり取ったりするからねw

私、びっくりして声出ちゃったよw

あんな風に日常的に自分を侮辱するようなことをされたら嫌いになるわなw

彼らはいい親で兄弟が言うような親ではなかったという証言も出てくるのですが...

特に、弟のエリック(クーパー・コック)が弁護士に父親の性虐待がどのように始まってどのような行為をさせられていたかを生々しく語るシーンは圧巻で...

しかも、兄弟も母親からもと...

性虐待の連鎖が気持ち悪い!

完全にいい親説はかき消され、性虐待の事実を信じて疑わなくなっていました。

実際にされているシーンを映すのではなく、俳優の演技だけでその悍ましさを表現する。

私も弁護士と同様、その話に引き込まれその悍ましさに耳を疑いたくなる...

そして、彼らにひどく同情してしまいます。

だから、どこかでメネンデス兄弟の殺人を正当化していた自分に気付いたのです!

このドラマは、真実が当事者にしか分からない状態になってしまった恐怖を伝えたかったわけです。

メネンデス兄弟の性虐待の証言がなければ、彼らに同情の余地はもちろんありません。

でも、もしあったら?

その可能性も拭えない。

でも、なかったら?

本当にお金のために、自分たちが自由になるためだけに嘘の証言で罪を逃れようとしていたのだとしたら...

震えますよね...

本当のモンスターは誰なのか?

それがこのドラマの伝えたかったことなのでしょう。

ドミニク・ダン(父親の方)も、自分の娘を殺した男がすぐ刑務所に出てきたことに疑念を持ち続けていて、同じ問いかけをしていました。

「虐待があったからといって罪は軽くなっていいのか?」

確かに、殺人犯にはそうさせる過去があったのかもしれない。

でも、それは誰かを殺していい理由には到底なり得ません。

 

ちなみに、私はこの兄弟が性虐待されていたのは嘘ではないかもしれないけど大袈裟に語っているところもあるのではないかと思います。

「お金が欲しかった!でも、性虐待・モラハラをしてくる&見過ごす両親も憎かった!邪魔だった!」

というのが本音ではないでしょうか?

それと同時に、裁判でカウンセラー(?)に殺人の告白をする際に「本当に性虐待があったらな、なぜその原因も明かさなかったのか?」と、追求されるシーンがありましたが...

それは、本来どうしても誰にも言いたくないデリケートな部分。

性虐待を受けたことがない人には分からない行動だと私は思うのです。

言わなかったのではなく、言えなかった可能性も高い。

総評しても、結局真実は分からない。

そこがこの作品がある意義なんだと思いました。

 

 

⭐️ネタバレなし感想!

この物語は、実際の事件を基に様々な視点で事件を描いています。

真相は一体どこにあったのか?

裁判にあった証言が散りばめられていますが、これを観てどう判断するかはもしかしてドラマのようにバラバラかもしれません。

本人たちは、この作品について幼稚だと批判しているらしい。

私にしてみればこの事件自体が幼稚...と、思ってましたw

金持ちが金欲しさに親を殺すなんて...と。

が、4話くらいから一気に引き込まれ「これがドラマ化した理由か!」と気づきましたw

あの弁護士が真実を兄弟から引き出すシーンは、本当に凄かった!

気づいたらそのエピソードが終了してました。

時間を忘れるくらい集中してしまったんです。

そこから、この事件を見る目が一気に変わる!

人間は、結局信じたいものを信じる生き物です。

そして、どうしても真実を知りたい生き物。

もうメネンデス兄弟しか真相を知らないということが一番怖い!

人間が人間を裁く裁判だからこそ、嘘を真実にできてしまうという事実は改めて脅威に感じなければならない。

私は、どちらせによ彼らの罪は妥当であり一生背負うべき罰であることに変わりはないと思います。

とにかく、負の連鎖が彼らの代で終わることを祈りますね。

罪を正当化することは許されません!