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実写映画「秒速5センチメートル」感想・考察|ハッピーエンド?トラウマ?ラストの意味

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実写映画「秒速5センチメートル」ネタバレ感想・考察|ハッピーエンド?トラウマ?ラストの意味のイラスト

実写映画「秒速5センチメートル」ネタバレ感想・考察|ハッピーエンド?トラウマ?ラストの意味

TOHOシネマズで映画「秒速5センチメートル(実写版)」を鑑賞したので、ネタバレありの感想と考察をお送りします!

 

新海誠監督の2007年劇場アニメーション映画「秒速5センチメートル」を、SixTONESの松村北斗主演でまさかの実写映画化!

あの名作アニメ映画「秒速5センチメートル」を実写化するなんて...

絶対に越えられないと思っていた。

それだけ、アニメ版の衝撃は大きかった。

 

”初恋”に美しい絶望とトラウマを植え付けたあのラストシーンの答えをいまだに探している人は少なくないだろう。

私もその中の一人...

この実写化は正解か?蛇足か?

私なりの感想含めて綴っていきます!

 

執筆&作画:ちぶ〜について

🎬 映画「秒速5センチメートル(実写版)」評価

ちぶ〜的評価は...

🐽🐽🐽🐽4ブヒ(セレブちぶ〜)です!

 

総評:「実写化としての役割を最大限に果たしてくれた!これ以上にない”答え”。でも、答えがないから名作だったとも言える。」

  • ストーリー度:⭐⭐⭐⭐☆
  • 演技度:⭐⭐⭐⭐⭐
  • 恐怖度:⭐⭐☆☆☆

🌍 映画「秒速5センチメートル(実写版)」の世間の評価まとめ(Filmarks)

・Filmarks:⭐️4.1/5.0(レビュー3,791件)
※現時点

 

🗣️ 映画「秒速5センチメートル(実写版)」みんなのレビューまとめ

🙍「映像が実写でも美しかった」

👦「キャストの表現に改めて引き込まれた」

👧「原作ファンとしても安心したリスペクト感」

📖 映画「秒速5センチメートル(実写版)」のあらすじ&基本情報

🎞️ 鑑賞媒体:TOHOシネマズ

原題:秒速5センチメートル(実写映画版)

製作国:日本 製作年:2025年

上映時間:121分

監督:奥⼭由之

脚本:鈴木史子

原作:新海誠

 

\映画「秒速5センチメートル(実写版)」の予告編はこちら/

東宝MOVIE YouTube公式チャンネル

 

映画の内容!

1991年、春。 東京の小学校で出会った貴樹と明里は、互いの孤独にそっと手を差し伸べるようにして、少しずつ心を通わせていった。 しかし、卒業と同時に、明里は引っ越してしまう。 離れてからも、文通を重ねる二人。 相手の言葉に触れるたび、たしかにつながっていると感じられた。

中学一年の冬。 吹雪の夜、栃木・岩舟で再会を果たした二人は、雪の中に立つ一本の桜の木の下で、最後の約束を交わす。 「2009年3月26日、またここで会おう」

時は流れ、2008年。
東京で働く貴樹は、人と深く関わらず、閉じた日々を送っていた。 30歳を前にして、自分の一部が、遠い時間に取り残されたままだと気づきはじめる。 そんな時にふと胸に浮かぶのは、色褪せない風景と、約束の日の予感。 明里もまた、あの頃の想い出と共に、静かに日常を生きていた。 18年という時を、異なる速さで歩んだ二人が、ひとつの記憶の場所へと向かっていく。 交わらなかった運命の先に、二人を隔てる距離と時間に、今も静かに漂うあの時の言葉。
――いつか、どこかで、あの人に届くことを願うように。 大切な人との巡り合わせを描いた、淡く、静かな、約束の物語。

作品引用元:秒速5センチメートル - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarks映画

🎭 映画「秒速5センチメートル(実写版)」のキャスト&登場人物

松村北斗 |役名:遠野貴樹

高畑充希 |役名:篠原明里

 

森七菜 |役名:澄田花苗

 

青木柚 |役名:遠野貴樹(高校生期)

 

木竜麻生 |役名:水野理紗

 

上田悠斗 |役名:遠野貴樹(幼少期)

 

白山乃愛 |役名:篠原明里(幼少期)

 

宮﨑あおい |役名:輿水美鳥

 

吉岡秀隆 |役名:小川龍一

 

岡部たかし |役名:窪田邦彦

 

中田青渚 |役名:金子あさみ

 

田村健太郎 |役名:戸田宗次郎

 

戸塚純貴 |役名:酒井直

 

蓮見翔 |役名:大野泰士

 

又吉直樹 |役名:柴田治

 

堀内敬子 |役名:田村四季子

 

佐藤緋美 |役名:大橋純透

 

白本彩奈 |役名:砂坂翔子

 

 

🧠 映画「秒速5センチメートル(実写版)」ネタバレ考察:実写版はアニメ版のアンサーなのか?二人の結末を徹底解説!

※ここからネタバレを含みますのでご注意ください。

 

恋愛映画だし、アニメ版が有名すぎるので…いつものように起承転結を書く必要はないと思い、省略w

あらすじでほぼ語られているので、そちらでご確認を!

この章では、二人の初恋の結末を時の流れとともに感じ取る作品として、それぞれの結末について解説します。

遠野貴樹にとっての初恋

彼にとっての初恋は、あまりにも大切すぎて大人になっても忘れられないくらい美化されている。

まるで初恋がトラウマのように根付き、他の恋愛が色褪せて見えるほど、彼の中では神聖化されてしまった。

これって、いわゆる“男子特有”の感覚なのかも?

女性よりも恋愛を引きずりやすい傾向が、遠野にはモロに出ているw

もし、この初恋が小学生ではなく中学生くらいの頃だったら、答えは出ていたかもしれない。

良くも悪くも、それ以上の関係になって結末が知れる。

でも小学生だから「好きだ」という言葉すら言えず、彼の中では“後悔”という呪縛として残ってしまったのだろう。

30歳になっても、彼はいまだに小学生の頃の初恋を胸に生きている。

ある意味不気味で、彼の人生は初恋の後に輝くものが何もなく、幸せではなかったのでは…と思わせる。

本当はそんなことはなかったはずのに。

「昔の方が良かった」という幻想を、30歳になってようやく自覚する。

こんな初恋、私は怖すぎて震えるw

篠原明里にとっての初恋

女は強くて潔いという典型的なキャラ。

明里は、初恋の後もそれを自分の中に取り込み、大人になっていった。

ラストで遠野に会いに行かなかったのは、結婚が決まっていたからではない。

過去に縛られている遠野を見たくなかった、あるいは自分は過去に縛られず幸せに生きていると信じたかったのではないか。

セリフでも「あんな約束は忘れていて欲しい」とあるように、初恋は自分の一部であり、一生消えることのない宝物。

わざわざ初恋を取り戻したり、開花させる必要はないほど昇華されていたということだ。

アニメ版では明里側の視点は描かれないが、実写版では大人の女性としての美しさがきちんと映されていて嬉しかった。

🎭 ハッピーエンド?ラストシーンを考察!

✅遠野は、明里と約束したあの場所へ行くが、明里はいない。二人はラストシーンまで再会することはなかった!

 

アニメ版のラストはセリフがほとんどなく、山崎まさよしの名曲「One more time, One more chance」が流れるだけ。

遠野の初恋の記憶と絶望がむき出しになり、当時はかなりショッキングだった。

 

一方、実写版はそのアンサーとも言える描き方で、遠野が前を向いて進んでいけるようになったことを示唆している。

遠野だけが約束の場所に行き、自分だけが過去に取り残されていることを痛感する。

明里が「あの約束を忘れていて欲しい」と言っていたことを知り、やっと気づく。

「初恋は過去のものであり、とらわれるものではなかった」ということに。

 

実写版で同じラストをアニメ版通りにしていたら、余計に生々しく恐ろしいものになったはず。

だから、アニメ版の補完として観ると、やはり世間の評判通り「これ以上の実写版はないだろう」という評価になるのも納得だ。

 

絶望が色濃く残ったアニメ版より、実写版はハッピーエンドと言える。

少なくとも、以前より自分の気持ちを言えるようになった遠野は、人間関係を深めることへの恐怖を少しは払拭できたのではないだろうか。

 

涙はあまり出なかったけれど、噛み締めることのできる結末だった。

アニメ版に敵うことは絶対にないと思うけれど、実写版は必要な作品だったと私は思う

📝映画「秒速5センチメートル(実写版)」ネタバレなし感想&まとめ:実写版として最高の出来!

キャストたちの演技が素晴らしい

とにかく、キャスティングが完璧!

主演・松村北斗の憂いを帯びた表情が印象的で、繊細な男心を見事に表現していた。

しかも、子役時代を演じた俳優たちも全員素晴らしい。

全体的に演技臭さがなく、本当にそこにいるようなセリフの言い回しや雰囲気が、映画ではなく日常を覗いているかのように感じさせる。

そのおかげで、物語にどっぷりのめり込むことができた。

正直、実写版には全く期待していなかった私だが、本作は俳優の力が大きくものを言っていると実感した。

行き交う時間軸と記憶の映像がロマンティック

アニメ版よりも時間軸が行き交う構成。

基本的には30歳の遠野の時代が中心で、思い出に引き戻される作りになっている。

これが、また素晴らしくロマンティック。

現在を主軸に置き、そこから過去に戻る構成は、まるで遠野の脳内そのもの。

今を生きているはずなのに、過去にも身を置く感覚。

この視点が説得力を持たせ、観る者を自然に遠野側へ引き寄せていたと思う。

実写版の成功例だ!

映像美・演出・役者の存在感がすべて融合し、物語が新たに息を吹き返すような感覚。

この作品は、アニメ版のアンサーであり、続編であり、リメイクでもある。

きっとこれ以上の出来はないだろう。

あれ以上踏み込んでしまえば蛇足になるし、手前で終わればアニメ版と同じラインになり、超えることはできない。

 

正直、もっと泣けると思っていた。

アニメ版ではラストシーンで嗚咽するほど泣いたからだ。

今でも山崎まさよしの「One more time, One more chance」を聞くと、まるで自分の初恋だったかのように切なくなる。

 

実写版は“陽”、アニメ版は“陰”だ!

 

アニメ版が“陰”なら、実写版は“陽”。

この二つは対であり、どちらかが欠けても完成しない。

個人的にはアニメ版は超えることのない孤高の傑作だと思うが、実写版がなければアニメ版をいつまでも引きずっていたかもしれない。

それはまるで遠野の初恋のように…。

2025年に実写版「秒速5センチメートル」が生まれてくれて、本当に良かった。

私もやっとこの作品を昇華できそうだ。

涙を流す以上の感動を体験できて良かった。

 

どうせなら、劇場であの映像美と音楽を体験してほしい!

気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

 

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今日も最後まで読んでいただきありがとうございます!  ちぶ〜でした!🫰