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映画「悪い夏」感想・考察|ラストのその後は?共感ゼロのクズ達が暴く現代の闇!

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映画「悪い夏」ネタバレ感想・考察|ラストのその後は?共感ゼロのクズ達が暴く現代の闇!のイラスト

映画「悪い夏」ネタバレ感想・考察|ラストのその後は?共感ゼロのクズ達が暴く現代の闇!

 

映画「悪い夏」をAmazonのprime videoで鑑賞したのでネタバレありの感想と考察をお送りします!

 

噂通り、全員クズで気まずいシーンのオンパレードだけど...

実は、横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞した染井為人の同名小説が原作!

染井為人らしく「正体」と同様、人間のおぞまじさを描いた作品で期待値高めで鑑賞。

 

主演は北村匠海だし、河合優実もいる。

真面目で普通の公務員が破滅へと転落していくストーリーは、予想よりはひどくなかったw

 

確かに全員クズだけど、それよりも現代の闇の方がクズかもしれない。

そんなことを考えなら観ると、もっと楽しめるはず。

ということで私なりの考察も含め語りたいと思います!

 

\合わせて読む/
👍染井為人原作の映画「正体」の記事はこちら

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執筆&作画:ちぶ〜について

映画「悪い夏」の評価

ちぶ〜的評価は…

🐽🐽🐽3ブヒ(ノーマルちぶ〜)です!!

 

総評:「ケースワーカーの仕事がヘビーすぎる!」

 

・ストーリー:⭐⭐⭐⭐☆

 • 演技:⭐⭐⭐☆☆

・恐怖度:⭐⭐⭐☆☆

 

世間の評価は...

・Filmarks ⭐️(3.8/5.0) レビュー数:7097件   

※現時点

 

~みんなのレビューをまとめてみた!~

👨社会の闇を突く力作!

生活保護制度の現実をリアルに描写。キャストの熱演が光り、特に終盤の展開には衝撃と納得感があった。

 

👩胸糞悪いけどクセになる!

登場人物全員が何かしら問題を抱えていて、誰にも共感できない。でも、その地獄のような空気感が癖になる。

 

👦詰め込みすぎで消化不良!

色々なテーマを盛り込みすぎて焦点がぼやけていた印象。もっとシンプルにまとめてほしかった。

 

映画「悪い夏」あらすじ&概要

🎞️ **ちぶ〜の鑑賞媒体:prime video**

製作国:日本 2025年

上映時間:114分

監督:城定秀夫

脚本:向井康介

原作:染井為人

 

\映画「悪い夏」の予告編はこちら/

 Klockworx VOD 公式YouTubeチャンネル

映画の内容!

市役所の生活福祉課に務める佐々木守(北村匠海)は「職場の先輩・高野(毎熊克哉)が生活保護受給者の女性に肉体関係を強要しているらしい」と同僚の宮田(伊藤万理華)から相談を受け、真相究明の手伝いを頼まれる。

真面目で気弱な佐々木は、正義感に燃える宮田の頼みを面倒くさいと思いながらも断ることができず、その女性、育児放棄寸前のシングルマザー・愛美(河合優実)のもとを訪ねる...

映画「悪い夏」キャスト&登場人物

北村匠海 |役名:佐々木守

この人の演技の幅は、年々広がる一方だけど...

闇墜ちの役はあまりなかったかも。

私は、逆に窪田正孝のヤクザな役を彼にやってほしかったなw

闇墜ちするときの表情はさすがでした!

そろそろシリアルキラーとかやってほしいです!

 

\合わせて読む/
👍北村匠海主演のNetflix映画「幽遊白書」の記事はこちら

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河合優実 |役名:林野愛美

なんであのメイクだったのかなw

ヤンキーっぽい女の人だって今時あんなにダサくないと思うんだけどw

あの何考えてるんだか分からない、危うい感じは彼女の十八番ですね。

死んだ目をさせたら日本一かもしれませんw

 

\合わせて読む/
👍河合優実主演の映画「ナミビアの砂漠」の記事はこちら

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他キャスト

伊藤万理華 |役名:宮田有子

 

毎熊克哉 |役名:高野洋司

 

箭内夢菜 |役名:莉華

 

竹原ピストル |役名:山田吉男

 

木南晴夏 |役名:古川佳澄

 

窪田正孝 |役名:金本龍也

 

 

映画「悪い夏」ネタバレ考察:内容と結末を超簡単解説!(ツッコミ感想込み)

※ネタバレ項目になりますのでご注意を!

🔍ストーリーの流れ

【🔑主要キャラ】

⚫︎佐々木守(演:北村匠海)・・・普通の公務員。市役所の生活福祉課所属。

 

⚫︎河合優実(演:林野愛美)・・・育児放棄寸前のシングルマザーで生活保護受給者。

 

⚫︎金本龍也(演:窪田正孝)・・・裏社会の男。愛美の友人・莉華の恋人というか愛人。

 

⚫︎山田吉男(演:竹原ピストル)・・・佐々木が担当する生活保護受給者で金本の手下。

 

⚫︎宮田有子(演:伊藤万理華)・・・佐々木の先輩。正義感強め。

 

⚫︎高野洋司(演:毎熊克哉)・・・佐々木の同僚。担当している愛美に肉体関係を要求。

 

【3ステップで解説!】

🥎起:佐々木は、先輩職員の宮田から

「高野が生活保護受給者の愛美に肉体関係を要求しているという噂がある。真相を探るため協力してほしい。」

と頼まれ、渋々ながら愛美の自宅を訪問する。

 

承:佐々木は愛美から高野が愛美に性的関係を迫っていたことを知る。

その話を莉華から聞きつけた金本は、「これは金になる」と考え、高野をゆすって金を取る計画を立てる。

だが、高野は佐々木にそのことがバレ、

「このことは誰にも言わない。ただし、愛美をこれ以上傷つけないために静かに辞めてくれ。」

と諭され、退職する。

 

💣転:金本は高野が会社を辞めたことで金儲けの計画が潰えたと憤る。

しかしその裏で、佐々木の担当である山田が、佐々木と愛美の関係が親密になっていることに気づく。

そこで山田は、金本に内緒で今度は**「佐々木が愛美に手を出した」と見せかける形で新たな金儲けの計画を企てる。**

ターゲットを「高野」から「佐々木」へとすり替えたのだった――。

🎭クズ達の最後と結末はこうなった!

【クズたちの最後は!?】

最終的に全員でカオスな殺し合いになる!

 

💀闇墜ちして、生活保護受給者を不正に承認させるはめになり、本当に生活に苦しんでいた古川佳澄(木南晴夏 )親子を自殺未遂するまで追い込んでしまった佐々木。

💀金本達をきっかけに、佐々木によって会社を退職、離婚し、すべてを失った高野。

💀金本に内緒で愛美に計画を持ち掛け、抜け駆けして稼ごうとしていた山田。

💀山田に計画を持ち掛けられて、最初は金目当てで協力し始めたけど本気で佐々木を好きになってしまった愛美。

💀すべての元凶となった一番最低で最悪の金本、その愛人・莉華。

💀なぜか、その場に乱入し高野の愛人だったことが発覚した宮田は正義ではなくただの嫉妬から高野の件を追求しようとしていた...

 

という全員がクズでカオスな揉み合い!

揉めに揉めて...

愛美が莉華を刺し→金本が高野を刺し→佐々木は金本に刺され→それを止めようとした愛美が金本を石でぶん殴る!

 

最後、金本が佐々木を襲っている途中で紙が顔にくっついて邪魔するシーンがあるのですが...

その絵は、愛美の娘が佐々木、愛美、自分の3人の絵を描いたものでした。

愛美は、きっとその絵を見て自分の過ちに気づいたのでしょうね。

 

大人たちが揉めている様子を離れたところから唖然とした様子で眺めている愛美の娘が印象的でした。

 

【結末がやっぱりヤバい!】

金本の悪事が全てバレて、金本と高野は逮捕されたようですが山田は逃走中。

拘置所にいると思われる高野に、仕事中にラブレターを書いている宮田は...

普通に公務員の仕事を続けているようですが、ある意味一番怖いかもw

 

個人的には、愛美が完全に被害者扱いになっていて金本の愛人の莉華はパチンコ屋で遊んでいる点はちょっと非現実的な気がしましたw

 

肝心の佐々木も罪には問われなかったようですが、市役所は退職し掃除の仕事をしている模様。

足のケガは後遺症が残っているらしく、引きずっている。

佐々木も脅迫されたとはいえ、罪に問われなくても生活困窮者を自殺未遂にまで追い込んだ事実は消えないでしょうね。

金本達と関わらなければ、きっと彼の生活は順風満帆でした。

ちょっとしたきっかけで、人間はいつでも闇墜ちする可能性があるという終わり方は当たり前ですが怖さがあって好きでしたね。

🔚ラストシーンのその後と作品のメッセージを考察!

ラストシーンでは、佐々木がアパートに帰る姿が映し出されます。

玄関の前に子ども用の傘が置かれていて、それを片付けながら「ただいま〜」と声をかける──そのまま物語は終わります。

 

この描写から察するに、事件の後、佐々木は愛美とその娘と一緒に暮らすようになったのではないかと思います。

 

佐々木は愛美を本気で愛していたからこそ、彼女の裏切りに深く絶望し、金本からの脅迫にも屈してしまったのだと考えられます。

そう考えると、あのラストシーンは、佐々木にとって“不幸中の幸い”な結末だったのではないでしょうか。

 

結局、佐々木は愛美に恋をしたことで道を踏み外してしまった。

人生は、いつ何が起きるかわからない。

“正しさ”や“正義”は、結局その人の立場によって変わってしまうもの。

佐々木はもともと、生活保護受給者を“選別する側”の立場でしたが、最後には“選別される側”になってしまった──その皮肉が胸に残ります。

 

ただ、そもそも「生活保護の対象を正しく選ぶ」なんて本当に可能なんでしょうか?

 

たとえば、自殺未遂にまで追い込まれた古川親子が、本当に“生活に困っている人”かどうかを、ルールや書類だけで見極めるのは非常に難しいはずです。

この映画が突きつけてくるのは、そうした社会制度の脆さや、「人が人をルールで選別するしかない現実」に対する警鐘なのだと思います。

 

何が正しくて、何が悪いのか。

そんなものに、絶対的な基準なんて存在しない。

 

明日は我が身。

幸せも不幸も、同じ場所に転がっていて、どれを拾うかなんて本人にもわからない。

──私は、これこそがこの作品が伝えたかった最も重要なメッセージなのではないかと思いました。

映画「悪い夏」ネタバレなし感想&まとめ:想像よりはひどくない!?闇堕ちから見えてくる現代社会への警鐘!

正直、もっとクズだらけでもっとひどい話かと思っていたので...

「え、こんなもん?」という肩透かし感がちょっとありましたw

 

もちろん、北村匠海の“闇堕ち”シーンはしっかり緊張感があって◎。

彼の怒りや迷いが滲む演技には目を奪われましたし、窪田正孝の“いつも通り”の狂気も、やっぱり健在で圧倒的でした。

 

個人的に一番印象に残ったのは、生活困窮者役の木南晴夏。

終始ゾンビのような虚無顔で、何も語らずとも“終わってる感”がビシビシ伝わってくる名演でした!

 

そして、終盤のカオスすぎる展開は……笑っちゃいましたね!

逆にここまで振り切ってくれて、私は楽しめました。

 

ただ、事前に「胸糞系」「全員クズ」みたいな宣伝が多かっただけに、その割には思ったよりマイルドだった印象です。

 

……っていうか、

私が普段観てる映画がエグすぎるだけかもしれませんがw

 

原作が「正体」の染井為人なだけあって、社会性のあるテーマや人間関係の複雑さは、さすがの一言。

でも映画版は、いろんなテーマを盛り込みすぎてちょっと散らかった印象も。

もっと焦点を絞れば、ピリピリした緊張感が際立った気もします。

 

とはいえ、演技派キャスト陣の熱演は間違いなく見応えあり!

「なんかゲスそう…」と敬遠している人も、実際はそこまで“観づらい”内容ではないので、意外と観やすいと思います。

 

ただし、気まずいシーンはちゃんとあるので、

一人で観るのをおすすめします(笑)

 

映画「悪い夏」は、“社会の闇”や“人間の弱さ”を描きながらも、演出やテンポには観やすさもある作品でしたので気になっている方は、ぜひチェックしてみてください!

 

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今日も最後まで読んでいただきありがとうございます!  ちぶ〜でした!🫰