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韓国映画「毒親<ドクチン>」は実話?|感想・考察:虐待だけじゃない親の歪んだ愛

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韓国映画「毒親<ドクチン>」は実話?|ネタバレ感想・考察:虐待だけじゃない親の歪んだ愛のイラスト

韓国映画「毒親<ドクチン>」は実話?|ネタバレ感想・考察:虐待だけじゃない親の歪んだ愛

 

韓国映画「毒親<ドクチン>」をAmazonのprime videoで鑑賞したのでネタバレありの感想と考察をお送りします!

 

監督がまさかの日韓合作ホラー映画「オクス駅お化け」の脚色や「覗き屋」の脚本を手がけたキム・スイン!

それだけで期待値上がるw

しかも母親のヘヨンを演じたのは「妻の誘惑」等々韓国ドラマ好きの方は絶対に知っているチャン・ソヒ!

娘役のユリを演じたカン・アンナも私は未見だけど「ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え」で注目を集めた女優らしく素晴らしい演技だった!

 

日本で生まれた「毒親」という言葉は、2010年前後に日本で広まり始めた比較的新しい言葉。

調べたら、明確に広まったきっかけは、**心理カウンセラー・スーザン・フォワードの著書『毒になる親(原題:Toxic Parents)』の邦訳出版(1999年)**と言われているみたい。

その著書の影響でメディアやネットで使われ始め、韓国だとドクチンと読むみたいですね。

 

最近は親ガチャという言葉もありますが...

子供が親によって苦しむのは、明確な虐待だけではない。

親が子供を支配しようとする毒親もある意味虐待の一種かも?

 

かなりリアルな内容で、ゾッとするような展開でした。

でも、目を逸らさず観るべき内容でしたので考察含め綴っていきたいと思います。

 

\合わせて読む/
👍キム・スイン監督が脚色した日韓合作ホラー映画「オクス駅お化け」の記事はこちら

chiboo-horror.com

 

 

執筆&作画:ちぶ〜について

韓国映画「毒親<ドクチン>」の評価

ちぶ〜的評価は…

🐽🐽🐽🐽4ブヒ(セレブちぶ〜)です!!

 

総評:「毒親も虐待も悲しい連鎖が引き起こす悲劇だ。」

 

・ストーリー:⭐⭐⭐⭐☆

 • 演技:⭐⭐⭐⭐☆

・恐怖度:⭐⭐⭐☆☆

 

世間の評価は...

・Filmarks ⭐️(3.5/5.0) レビュー数:1863件  

・IMDb⭐️(6.2/10)レビュー数:82件 

※現時点

 

~みんなのレビューをまとめてみた!~

母親の行動は“愛情”のつもりでも、無意識に子どもを支配し苦しめている。過干渉がじわじわと重くのしかかる様子が印象的だった!

●親が“正しさ”を押しつけすぎることで、子どもの感情や意思が軽視される危うさが浮き彫りに。親もまた不安で苦しんでいる点に共感してしまう!

●母娘関係の複雑さが象徴的なセリフを通して描かれ、観る側の心にも刺さる。愛と支配は紙一重であるというテーマが深く伝わってくる!

 

韓国映画「毒親<ドクチン>」あらすじ&概要

🎞️ **ちぶ〜の鑑賞媒体:prime video**

原題:독친/Toxic Parents

製作国:韓国 2022年

上映時間:104分

監督:キム・スイン

脚本:キム・スイン

 

\韓国映画「毒親<ドクチン>」の予告編はこちら/

シネマトゥデイ公式YouTubeチャンネル

映画の内容!

成績が優秀で優等生の高校生ユリ。そして、誰よりもユリを愛する母親ヘヨン。二人は誰が見ても完璧で理想の母娘と周囲では羨ましがられている。しかし、実はユリは母へヨンの度を過ぎた教育と執着に長年悩まされていた。ある模擬試験の当日、学校には登校せず姿を消したユリは、キャンプ場で遺体となって発見される。捜査に乗り出したオ刑事は、自殺の可能性が高いとみていたが、ヘヨンは頑なに認めようとしない。逆に担当教員ギボムが、ユリを呼び出していたことを知ったヘヨンは、その教員を疑い裁判を起こす。事件を探れば探るほど徐々にヘヨンの歪んだ母性愛が浮かび上がり、やがて衝撃の真実があらわになる。

韓国映画「毒親<ドクチン>」キャスト&登場人物

チャン・ソヒ 役名:へヨン

 

カン・アンナ 役名:ユリ

 

チェ・ソユン 役名:イェナ

 

ユン・ジュンウォン

 

オ・テギョン

 

 

韓国映画「毒親<ドクチン>」ネタバレ考察:内容と結末を超簡単解説!

※ネタバレ項目になりますのでご注意を!

🔍ストーリーの流れ

【🔑主要キャラ】

⚫︎へヨン(演:チャン・ソヒ)・・・ユリの母親。夫が家に帰らなくなり余計にユリに対して束縛していく。

 

⚫︎ユリ(演:カン・アンナ)・・・優等生のヘヨンの娘。実はうつ病を患っていて精神不安定。

 

⚫︎イェナ(演:チェ・ソユン)・・・アイドル訓練生のユリの同級生。口が悪い。

 

【3ステップで解説!】

🥎起:優等生のユリが突然学校をサボり、家族とも連絡が取れなくなる。そんな中、母親のヘヨンに警察から連絡が入り、ユリが亡くなったことを知らされる――。

 

承:ユリの死因について、警察は他殺と自殺の両面から捜査を開始。やがて、一緒に心中を図ったとされる男女グループの中で、ひとりの男だけが生存していたことが判明する。

 

💣転:警察は「やはりユリは自殺だったのではないか」と推測するが――徐々に、母・ヘヨンの不可解な行動や“支配的な子育て”の実態が浮かび上がり始める。

周囲の目を気にせず暴走していく彼女は、いったい何を隠しているのか…?

🎭母親・ヘヨンの正体とユリの真実と結末を考察!

【毒親だったヘヨンの正体は!?】

やはり、ヘヨン自身も母親から虐待を受けていた過去があったのではないかと思われる。

本人は認めていないけれど、あの絵がそれを示していたのだと思う。

 

ヘヨンはユリに暴力こそ振るわなかったが、支配とコントロールという形でしか愛を表現できなかった。

知らず知らずのうちに、子どもたちを苦しめていた――それを、ユリの死によってようやく自覚することになる。

 

ラストシーンでは、ユリを失ったことで、もう一人の子どもである息子に同じような“支配的な愛”が向けられていく描写がある。

そして、そんな母に息子が怒鳴る。

「お姉ちゃんを連れてきて文句を言えばいい!」

その言葉に、ヘヨンはようやく気づくのだ。

自分の愛し方が間違っていたことに…。

 

たしかに、ヘヨンは“毒親”だったのかもしれない。

でも、そんな毒親を育てた親もまた毒親だったのだと思うと――

切なくて、居たたまれなかったですね。

 

【ユリが自殺した原因と本音】

ユリは、日常的に自分を監視し、支配してくる母親・ヘヨンに対して、強いストレスと怒りを抱えていた。

「死んだほうがマシ」と思うほどのプレッシャーに、完全に参っていたのだろう。

精神科に通っていたほどなので、この時点ですでに心は限界に近かった。

 

⚫︎青魚アレルギーなのに、サンマを無理やり食べさせられる

⚫︎牛乳を飲みたくないのに、毎日強要される

⚫︎自分の行動を監視するために、録音・録画される

 

プライバシーがない――。

これもまた、目に見えない虐待と言えるのではないかーー。 

 

愛が強すぎて、毒になってしまうこともある。

ユリが、友人のイェナに将来の夢を聞かれたシーンが特に印象的だった。 

 

「母親になりたい。自分の母親の母親に。」

 

それはきっと、自分が“母親の母親”になって、「本当の愛し方」を教えてあげたいという意味だったのだろう。

ヘヨンがかつて愛されず、どうやって子どもを愛せばいいのか分からなかったことに、ユリは気づいていた。

母親を憎んでいたけど、憎みたくて憎んでいたわけではない。

むしろ、本当はヘヨンを愛していて、“親の愛”から解放してあげたかったのかもしれない。

 

自殺という選択は、ユリにとっては“自分のため”だと思い込んでいたのだろう。

でも、どこかで母親に気づいてほしかった、救ってあげたかった――そんな気持ちもあったのではないかと思う。

 

とても悲しい結末だったけれど、ラストでヘヨンがほんのわずかでも真実に気づき始めたことで、私は少しだけ救われた気がした。

韓国映画「毒親<ドクチン>」は実話ではないが本当にあり得るーー担任の先生を通して痛感する最悪な親のカタチ:ネタバレ考察&感想

※ネタバレ項目になりますのでご注意を!

 

韓国映画「毒親<ドクチン>」は実話ではない。

でも、「実話ベースですか?」と思ってしまうくらいのリアルさが凄い!

脚本は監督でもあるキム・スイン。

まるで**実体験なのでは?**と疑ってしまうほど、現実味のある展開だった。

 

私は、主人公ヘヨンとユリの物語にも衝撃を受けたが、ユリの担任教師のエピソードにも震えた。

 

担任教師は、ユリが毒親に苦しめられ、うつ病を抱えていたことに気づいていた。

教師なりに、彼女に寄り添っていたのは間違いない。

でも、どこか冷たく傍観していたように見えた——その理由。

 

それもまた、“連鎖”だったと最後に気づかされる。

彼もまた、毒親の被害者だったのだ。

教師になった理由は、自分が親からもらえなかった愛情を、生徒たちに注ぎたいという思いからだった…。

 

虐待もそうだが、“毒親”という存在も、ある日突然現れるわけではない。

それは過去の因縁や経験の積み重ねが影響していることが多い。

ある意味、虐待はわかりやすい。

身体的な暴力なら、見た目に現れることもある。

でも、毒親の本当の恐ろしさは——目に見えない部分に影響を及ぼすこと。

 

もし、ユリが自殺しなければ、きっと周囲の人間は「親に愛されている子だ」としか思わなかっただろう。

実際、同級生のイェナもそう思っていた。

「親がいるだけでも幸せじゃないか」という楽観的な考えは、通用しなかったわけだ。

 

知らず知らずのうちに、その“毒”は子どもに回る。

でも、すぐに発症するわけではないから気づきにくい。

そして、その毒が発症したときには、自分の子どもへ当たり前のように垂れ流してしまう。

それが何よりも怖い。 

 

あの担任教師は、はじめて親に本音をぶつけることで、ユリと自分が重なっていたことに気づく。

連鎖を止めるには、一体どうすればいいのか——。

 

愛も、行きすぎればただの“毒”になる。

それに早く気づかなければならない。 

自分と向き合い、親と向き合うこと。

 

それが一番簡単で、一番難しい方法なのは、分かっているんですけどね…。

韓国映画「毒親<ドクチン>」ネタバレなし感想&まとめ:親の愛が毒に変わる時!見終わってから始まる問いに考えさせられる

日本で普及した「毒親」という言葉は、韓国にも広まるくらい現代の世界的な社会問題と言えます。

 

そんな毒親をテーマにした韓国映画「毒親<ドクチン>」は、ただの親子ドラマでもなければ、よくある“虐待もの”でもありません。

じわじわと侵食してくるような“見えない毒”の怖さと、そこに巻き込まれていく子どもたちの苦しみが、静かに、でも確かに突き刺さってきます!

 

物語が進むにつれ、明かされていく真実と、登場人物たちが抱えていた“ある想い”に、きっとあなたも胸がギュッと締めつけられるはず。

 

どこかで聞いたことのあるような話だけど、自分のすぐ隣にもありそうで…観終わったあとに、言葉にできない感情がじんわり残る。

 

“親の愛”って、何なんだろう?

“正しい愛し方”って、誰が決めるんだろう?

 

そんなことを、静かに考えさせられる作品でした。

決して派手な映画じゃないけれど、観た人の心に確実に“何か”を残す力を持った作品だと思います。

ぜひ、最後まで目を逸らさずに見届けてください。

 

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今日も最後まで読んでいただきありがとうございます!  ちぶ〜でした!🫰