ホラー映画さえあれば!ちぶ〜のイラスト付きレビュー

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映画「映画検閲」感想・考察|怖い検閲官のお仕事!意外と展開は普通だったビデオ・ナスティホラー

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映画「映画検閲」ネタバレ感想・考察|怖い検閲官のお仕事!意外と展開は普通だったビデオ・ナスティホラーのイラスト

映画「映画検閲」ネタバレ感想・考察|怖い検閲官のお仕事!意外と展開は普通だったビデオ・ナスティホラー


映画「映画検閲」をU-NEXTで鑑賞したのでネタバレありの感想と考察をお送りします!

 

映画「映画検閲」は、1980年代のイギリスが舞台。

「ビデオ・ナスティ」は、と低俗で暴力的な作品のことで、その烙印を押す映画検閲官が主人公。

検閲の仕事のために危険な映像を見続けた主人公が、徐々に狂い始めていく...という分かりやすい展開。

 

プラノ・ベイリー=ボンドが監督・脚本で、長編映画はこれが初監督だったそうだ。

ホラー界に新しい風を呼び込んでくれたので、今後も期待できそう!

 

何気に、映画検閲の仕事についても気になったのでそこも含めて語りたいと思いますよ!

 

 

執筆&作画:ちぶ〜について

映画「映画検閲」の評価

ちぶ〜的評価は…

🐽🐽🐽3ブヒ(ノーマルちぶ〜)です!!

 

総評:「題材とアイディアは好き!ただ...あまりにも普通だw」

 

・ストーリー:⭐⭐⭐☆☆

 • 演技:⭐⭐⭐⭐☆

・恐怖度:⭐⭐☆☆☆

 

世間の評価は...

・Filmarks ⭐️(3.2/5.0) レビュー数:1067件  

・IMDb⭐️(6.0/10)レビュー数:22000件 

※現時点

 

~みんなのレビューをまとめてみた!~

●ホラーやスリラーのような雰囲気なのに、派手な演出に依存していないところが印象的!

●後半の展開が安易で嫌悪感の感じる描き方だった!

 

そうなんですよね~。

後半の展開がもう少し違う方向性だったら、傑作になっていたと思う!

だけど、それ以外はとても素晴らしい!

ビデオホラーが大好きな私にはグッとくるシーンばかりでした~。

映画「映画検閲」あらすじ&概要

🎞️ **ちぶ〜の鑑賞媒体:U-NEXT**

原題:Censor

製作国:イギリス 2023年

上映時間:84分

監督:プラノ・ベイリー=ボンド

脚本:プラノ・ベイリー=ボンド

 

\映画「映画検閲」の予告編はこちら/

オソレゾーン公式YouTubeチャンネル

映画の内容!

1980 年代、サッチャー政権下のイギリス。暴力シーンや性描写を売りにした過激な映画<ビデオ・ナスティ>の事前検閲を行うイーニッドは、その容赦ない冷徹な審査ゆえに“リトル・ミス・パーフェクト”と呼ばれていた。イーニッドがいつも通り作品をチェックしていると、とあるホラー映画の出演者が、幼い頃に行方不明になった妹のニーナに似ていることに気付き、次第に虚構と現実の狭間へと引きずり込まれていく――。妹の不可解な失踪と未だ向き合えていないイーニッドは、真相につながるかもしれない不気味なホラー映画と、謎めいた映画監督の背後にある真実を解き明かすことを決意する。その記憶は創られたものなのか…?狂気に苛まれ自制を失うイーニッドに待ち受ける現実とは……。

映画「映画検閲」キャスト&登場人物

ニアフ・アルガー  |役名:イーニッド・ベインズ

 

ニコラス・バーンズ

 

ヴィンセント・フランクリン

 

マイケル・スマイリー

 

ソフィア・ラ・ポルタ

 

 

映画「映画検閲」ネタバレ感想・考察|衝撃のラストと、期待外れだった結末を徹底解説!

※ネタバレ項目になりますのでご注意を!

 

1980年代のイギリス、"ビデオ・ナスティ"と呼ばれるホラー映画への過激な規制時代を舞台にした本作「映画検閲(Censor)」。

今で言う映倫のような機関で働く“検閲官”が主人公という設定は、ホラー好きにはかなりそそられる設定ですw

 

正直、設定やアイディア、雰囲気はめちゃくちゃいいのに……

ラストが想像以上に普通で、拍子抜けした人も多いのではないでしょうか?

 

とはいえ、そこに至るまでの“狂気の滑り落ち方”や「何が現実で、何が妄想か」の曖昧さは見ごたえアリ!

ここではネタバレありで、その魅力と物足りなさを整理していきますよ〜。

 

検閲官・イーニッドの狂気がジワジワと加速!

主人公のイーニッドは、真面目でクールな女性検閲官。

周囲の人からは「リトル・ミス・パーフェクト」と呼ばれるほど。

だが、彼女には子どもの頃に自分のせいで行方不明になった妹・ニーナがいるという過去があり、序盤から観る側を不安にさせていく。

 

ある日、自分が審査した映画の中に「妹にそっくりな女優(アリス)」を見つけたことから、イーニッドは徐々に現実と妄想の境界を見失っていきます。

検閲して取り締まる側だった彼女が、過去に引きずられまさに“ビデオ・ナスティな世界に取り込まれていく”という展開が皮肉で面白い!

 

結果、妹に似ているアリスの共演者のふりをして撮影に参加。

映画キャラのように、現実を見失い本当に共演者を殺していきます!

そこは80年代ホラー調で、見応えがありました。

問題のラストシーン!

イーニッドが女優・アリスの元を訪ね、「あなたは私の妹よ」と告げるくだりからは完全に“妄想世界”へ突入モード。

 

「助ける」「現実に引き戻す」という名目で人を殺しはじめる彼女の姿は、まさに検閲官の狂気の象徴でもある。

 

ただ、問題はラストシーンの描写。

現実では恐らく逮捕 or 逃亡中(あるいは死亡)であろうイーニッドが、“テレビの中”で理想の妹と再会し、「全てがうまくいった世界」を妄想するエンディングは、ある意味当たり前すぎました。

しかも、アリスはニーナではないので最後は助けを求めている表情をします。

 

で、ラストシーンではこの後にビデオデッキからビデオテープが出てきて、そこに「検閲(Censor)」と書かれていました...

 

要は、イーニッドは検閲する側から検閲される側へ行ってしまったということなのでしょう。

そして、その境界線はハッキリしているようで物凄いあやふや!

で、一個人が線を引くことなんて最初から不可能だと言っているようでした。

 

それは、ビデオの内容をいくら検閲したって真の狂気は選別したり見分けることはできないという意味なんだと思います。

「法律だけで人間を裁くことができない」のと一緒。

だって、そもそも法律もビデオの作品も人間が作ったものなのですから。

 

この作品は、ただの残酷描写を描いたホラー映画ではありませんでした。

映画のテーマは「狂気」と「現実」の曖昧さ。

ホラーそのものよりも「人間のちょっとしたきっかけで現実を見失ってしまう危うさや怖さ」が主軸だったんだと思います。

 

検閲官として、暴力描写をカットすることで「人々の倫理を守っている」と信じていたイーニッド。

でもそんな彼女が妹に似ている女優を見つけてしまったことがきっかけで、最も危険で恐ろしい行為に変わっていく...

 

そして、ラストの“美しい妄想”もまた、現実を自分に都合よく切り貼りした産物です。

まるでフィルム編集のように、彼女は自分の人生すら再構成してしまった。

 

そんなテーマ性は素晴らしいのに…

結末のインパクトにひねりが全くなかったため、予想範囲内の雰囲気で終わるだけだったのが惜しい!

 

怖いし悲しいけど、あまりに予定調和で驚きが足りなかったですね…

映画「映画検閲」に出てくる1980年代の検閲官は本当に実在した?

映画「映画検閲(Censor)」の舞台は、1980年代のイギリス。

過激なホラー映画が社会問題となり、「ビデオ・ナスティ(Video Nasties)」と呼ばれて厳しく規制された時代です。

 

この映画に登場する“検閲官”という職業は、実は完全なフィクションではなく、実在していた職種。

まぁ、今で言う過激ではない”映倫”なんでしょうね!

 

イギリスには、BBFC(British Board of Film Classification/英国映画分類審査機構)という機関があって、1909年から現在に至るまで映画や映像作品の分類(年齢制限など)や、内容の修正指導を行ってるそう。

 

1980年代当時、家庭用ビデオが普及したことにより、劇場公開を経ずに流通する過激なホラーやスプラッター映画が社会問題化し、政府が一部作品を規制・押収・販売禁止とする“ビデオ・ナスティ”運動が加熱。

 

この運動の中で、実際にBBFCのような機関で働く検閲官たちは、問題となった映画を審査し、時にはシーンのカットや販売禁止などの判断を下していたようです。

 

つまり、本作「映画検閲」の主人公イーニッドのような検閲官は、完全な創作キャラではあるものの、「当時の実在した職業」をもとに描かれているということになります。

 

監督のプラノ・ベイリー=ボンドもインタビューで、「実際の“ビデオ・ナスティ”文化から強い影響を受けた」と語っており、設定にはしっかりとした歴史的背景があることがわかりますね!

 

検閲官の基準や、審査方法は時代によってどんどん変化していくものだと思う。

まるで雲を掴むような難しい仕事...

当時の社会情勢を強く感じさせる描写も興味深かったですね。

映画「映画検閲」まとめ:惜しい!もっと狂ってくれたら傑作だった!でも、ビデオホラー好きにはたまらない世界観だった!

本作「映画検閲」は、雰囲気・テーマ・視点すべてが一級品!

特に、80年代のビデオホラーが好きな私にはこの題材は大好物ですw

それだけに私のように、観た人の中には「もっとエグい展開を想像していた」「最後にもう一段階、恐怖が欲しかった」と思った人も多いのでは?

 

「ビデオ・ナスティ」という題材を扱った割には、思ってたよりはショッキングな描写も少なく、怖さも控えめ。(ホラー慣れしてない人にはショッキングかもだけどw)

むしろ内面的なホラー、精神的にゾクっとするような心の崩壊劇として観た方がしっくりきますね。

 

▼こんな人にオススメ

🩸80年代ホラー映画の雰囲気が好き!

🩸精神的に壊れていく系の作品が好み!

🩸サイコスリラー寄りのストーリーを求めてる!

 

▼期待しすぎ注意かも?

⤵️血まみれゴア描写を期待していた人

⤵️サプライズ的な大どんでん返しを求めていた人

⤵️超展開で終わる“ぶっ飛びホラー”が観たい人

 

確かに、期待しすぎるとがっかりする方もいるかもしれませんが...

基本的にはレベルが高く、社会性もある作品になっていましたので観て損はしません!

 

あのラストシーンの解釈も人それぞれな気がしますので、そこも楽しめると思いますよ!

 

私は、ず〜っと何年もビデオ・ナスティな作品ばかりを観ておりますので共感しかありませんでしたw

そして、もし自分も検閲官だったら?

と、想像したらとても怖くなりましたw

そんなことも踏まえてみてみるといいかもしれませんね!

 

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今日も最後まで読んでいただきありがとうございます!  ちぶ〜でした!🫰