映画「異端者の家」をTOHOシネマズ秋田で鑑賞したのでネタバレありの感想と考察をお送りします!
映画「異端者の家」は、A24製作のスリラーでホラー作品にはあまり出演しないヒュー・グラントが主演!
それだけでそそられてムビチケ即買いw
今までとは違うヒューが観れて大満足!
布教のためにシスター二人が尋ねた家で起きる脱出系スリラーだけど、シンプルにテーマは「己の信仰とはなんなのさ?」というもので...
何気に考えさせられちゃいました!
ということで、若干グロいシーンもありながらヒューがずっと説教じみてましたがw
そこも含め深掘りしていきたいと思いますよ!
- 映画「異端者の家」の評価
- 映画「異端者の家」あらすじ&概要
- 映画「異端者の家」キャスト&登場人物
- 映画「異端者の家」ネタバレあり考察&感想:伏線だらけ!家と宗教、パイが象徴するもの
- 映画「異端者の家」ネタバレあり考察&感想:リードの正体と結末で見えた信仰の意味!
- 映画「異端者の家」まとめ&ネタバレなし感想:説教は眠くなるけど...宗教はなんのために?”信仰”について考えよう
映画「異端者の家」の評価
ちぶ〜的評価は…
🐽🐽🐽3ブヒ(ノーマルちぶ〜)です!!
総評:「回りくどい説教は見ものw」
・ストーリー:⭐⭐⭐☆☆
• 演技:⭐⭐⭐☆☆
・偏屈度:⭐⭐⭐⭐☆
世間の評価は...
・Filmarks ⭐️(3.6/5.0) レビュー数:1649件
・IMDb⭐️(7.0/10)レビュー数:138000件
※現時点
〜みんなのレビューをまとめてみた!〜
⚫︎ヒュー・グラントの新たな一面が見えた作品だった!
ヒューのお説教にみんな注目したようですがw
無宗教の視点から宗教の辻褄の合わない部分を列挙するところは、爽快と感じた人も多かったよう。
私も、つい頷いちゃったんですよね!
映画「異端者の家」あらすじ&概要
🎞️ **ちぶ〜の鑑賞媒体:TOHOシネマズ秋田**
原題:Heretic
製作:アメリカ、カナダ 2024年
上映時間:110分
監督:スコット・ベック、ブライアン・ウッズ
脚本:スコット・ベック、ブライアン・ウッズ
映画の内容!
シスター・パクストンとシスター・バーンズは、布教のため森に囲まれた一軒家を訪れる。ドアベルを鳴らすと、出てきたのはリードという気さくな男性。妻が在宅中と聞いて安心した2人は家の中で話をすることに。早速説明を始めたところ、天才的な頭脳を持つリードは「どの宗教も真実とは思えない」と持論を展開する。不穏な空気を感じた2人は密かに帰ろうとするが...
\映画映画「異端者の家」の予告編はこちら/
映画「異端者の家」キャスト&登場人物
ヒュー・グラント 役名:リード(布教相手)
怖いくらいにラブコメの時と変わらない雰囲気w
ホラーでも気さくでナチュラルで、偏屈で...
逆に怖いんですけど!w
ホラーだからと言って、怖がらせようとしない感じが不気味で気持ち悪かったなぁ〜。
本人はホラー嫌いとのことで、あまりホラー作品には出演しませんが...
これを機にもっと出てほしい!と、思うくらい存在感があって似合ってましたね!
他キャスト
クロエ・イースト 役名:シスター・パクストン
ソフィー・タッチャー 役名:シスター・バーンズ
映画「異端者の家」ネタバレあり考察&感想:伏線だらけ!家と宗教、パイが象徴するもの
※ネタバレ項目になりますのでご注意を!
この映画は、あらゆるところに伏線が張り巡らされていて考察しがいがある!
特に印象に残った伏線から結末までを簡単に分かりやすく解明していきたいと思います。
もちろん、私の主観で読み解きますので正解かどうかは分かりません。
でも、それでいいと思う。
それって宗教の考え方と一緒でしょ?w
ブルーペリーパイでお出迎え
リードは、布教をしに来た二人のシスターにブルーベリーパイを振る舞うと言います。
でも、実際はブルーベリーパイの香りがするキャンドルを置いただけで本物が2人の前に出されることはない。
これって「今からパイが出てくるよ」と言われると、偽物の香りでも信じてしまう愚かさを突いてるんでしょうね。
期待したものだったら、本物じゃなくても信じたくなる心理。
神様はいると信じるのも、それと一緒と言われてるようで…
終始、リードにリードされてる気分になりましたw
ちなみに、パイにも意味があるでしょうね。
何層にも同じように編み込まれたパイ。
色々小難しいことで、塗り固められた〝宗教”そのものを指しているのかなと思いました。
ボードゲーム・モノポリーの例え
これ、1番爽快だった!
3大宗教をボードゲームで例えるシーン!
そもそも「モノポリー(Monopoly)」は、アメリカ発祥のボードゲーム!
プレイヤーたちが不動産を売買して、相手を破産させることを目指すゲームなんだって。
ビジネスライクなゲームってところがアメリカらしいかもw
〜リードのモノポリーの例え〜
●ユダヤ教がオリジナルのモノポリー。
●キリスト教がオリジナルからバージョンアップして解釈した1番人気のモノポリー。
●イスラム教が2番目に人気の独自解釈&個性派モノポリー。
めっちゃ、納得w
ユダヤ教がオリジナルなのに、信者は1番少ない。
これって映画にも言えることだよね?
一番称えなければいけない存在が、時代の流れとともに違うものに変わっていく。
オリジナルよりもリメイク作品の方が愛されてしまう...
なんなら、マニアック層には異質なリブート作品が生まれてコアなファンがいたりする。
要は、宗教には正しさや順位はつけることはできない。
起源は一つでも、結果的に時代の流れとともに変容していき原型を失っていく。
そんなものをあなたは自分の宗教が一番だと謳い、布教することに意味はあるんかい?
ということなんでしょうね。
異端者仕掛けの家
とにかく、仕掛けの多い家でしたw
タイマー式の鍵とか、どうやってつけるんだよ!?
と、気になって仕方がなかったw
リードは、家の模型を部屋の中に置いていて家全体を支配しているようでした。
それは、”宗教”=”支配者”を意味してるんでしょうね。
一番興味深かったのは、扉です。
「信仰」の扉と「不信仰」の扉があって、どちらかを選ばせる。
でも、結果的にどちらの扉を選んでも同じ。
宗教を信仰しても、別に何も変わらないよ?っいうことを言いたかったのでしょう。
二人の信仰心に対する深さを測りたかったというのもあるかもしれませんけどね。
この選択がリードの結末にも繋がるんだと思います。
映画「異端者の家」ネタバレあり考察&感想:リードの正体と結末で見えた信仰の意味!
※ネタバレ項目になりますのでご注意を!
リードは、宗教マニア、宗教オタクです。
きっと彼の人生はとんでもなく孤独で、絶望的な人生だったのでしょう。
何かにすがりたい!
希望が欲しい!
そんな自分にベストな宗教はどれなのか?
を、調べるうちにどの宗教が本物なのか?を追求しすぎたんだと思うw
その時点で狂ってますからね。
神を信じたいという気持ちが行きすぎた結果、”宗教”は所詮人間が資本主義的に行っていただけ(金儲け)で信仰とは別物じゃないかという答えが出たわけです。
みんなが大好きな神様のストーリー...
誕生日は12月25日、死後蘇る・復活する、歴史に残る言葉を発する等々...
で、「なんだ、みんな言い方変えてるだけで同じじゃん!」となったわけです。
そして気づくのですよ。
このプロセスを使えば自分が唯一無二の宗教を作れると!
人が宗教を信仰するのは、希望を失っているから。
唯一無二の宗教を作るなら、希望を奪えばいい!
そう、支配者が全てを操れるから!
そこでリードは考えた。
人々から希望を奪い、絶望だけを与えた世界を作れば、自分の宗教こそが唯一の救いになり、みんな自分を神のように崇めるだろうと──!(こわっ)
そのためには、
人々をバラバラにして、孤立させなければならない。
愛する家族、信じられる仲間、未来への希望……
そういった"支え"を、すべて奪い取る必要があった。
そして彼は、「家」を壊すことにした。
家族という共同体を解体し、
人は一人で生きるしかない、という絶望を植えつける。
→だから2人のシスターを捕らえて追い込んだ。
その結果、
「家」がない=救いがない=リードの宗教だけが唯一の拠り所になる
という構図を完成させたわけだ!
でも皮肉なことに、シスターパクストンに刺されて自分自身も救われないまま、誰よりも孤独な支配者になってしまったわけだ。
そしてあの結末へ──。
シスターパクストンは、「祈りには何も効果がない」と言いつつリードのために祈る。
「祈ることに効果はないけれど、他人のために祈るのはいいことだから」と。
それって信仰の真理ですよね〜。
確かにいろんな宗派があって、自分の宗教が1番ってなりがちだけど…
なんでもいいんですよ!
信じることで、希望が持てれば。
正しいとか1番とかはどうでもいいの。
生きる上で信仰は、支えだから。
私は、無宗教だけど信仰心はある。
神様は誰でもいいと思ってる。
ただ、信じることで希望を持てればそれでいい。
リードもそう思えれば良かったのに…
きっと彼が本当に欲しかったのは、神ではなくシンプルに何かを信じるという「信仰心」だったのかもしれないですね〜。
映画「異端者の家」まとめ&ネタバレなし感想:説教は眠くなるけど...宗教はなんのために?”信仰”について考えよう
入場者特典はブルーベリーパイ?
ホラー映画で入場者特典ってあまりないから期待してなかったら、もらえた!
小さいし、どこで使えばいいか分かりませんがw
まるで自分がリードの家に招待されている気分になれるので、嬉しいw
こういう心意気みたいなのが感じられるおまけっていいよね!
たまには宗教について考えよう
映画「異端者の家」は、宗教と信仰のテーマを深く掘り下げた作品でした!
日本では、無宗教の人が多くて身近に感じることができない人多いかも。
そのせいか、レビューでも説教臭くて眠くなると書いている人もいたw
私も最初そうだったから分かるw
でも、海外では高評価で人気があるみたいなんです。
それはやっぱり宗教自体に関心があるかないかの差が大きいからなんでしょうね。
この作品は、ただのサスペンスやホラーに終わらず、人間の内面的な闇や絶望感を描きながら、観客に強烈な問いかけをしてきます。
それが眠くなるんだけどw
実はそれがこの映画の本質に迫る大きなヒントなんですよ!
「説教=退屈」だと感じたあなた、その気持ち、むしろ重要です。
なぜなら、映画が描くのは、まさに**"信じること"の重さ**。
信仰に囚われ、自己を失っていく登場人物たちが、私たちに問うのは、**「信じることは何のために?」**という根本的な問題です。
リードという人物の存在は、まさにその問いの象徴。
彼は絶望から救いを求めるあまり、宗教を利用し、最終的には自らが支配者となりたいという欲望に駆られます。
彼が辿る道筋は、決して驚くような暴力や劇的なものではありませんが、信仰がどれほど危険になりうるかを静かに、そして鋭く描いています。
ここで重要なのは、信仰が必ずしも救いに繋がるわけではないという点。
信じる対象が間違っている、もしくはその信仰が人を支配する手段になってしまった時、信仰は逆に人を傷つけ、孤立させるという深刻なメッセージが込められています。
この映画を観終わった後、
「宗教ってなんだろう?」
「信仰とは何のためにあるんだろう?」
と、自分自身の考えが揺さぶられる瞬間が必ず訪れます。
それがこの映画の最大の魅力であり、私たちに与える“気づき”なのです。
結局、宗教や信仰というものが私たちにとって何を意味するのか...
それを改めて考えさせられる作品でしたので、ぜひ興味がある方は劇場で観てみてくださいね!
※ホラー苦手な人には、ちょっとグロいシーンもあるのでそこは注意ですよ!
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→ブルーベリーパイが食べたくなったら
→日本版のモノポリーが気になったら
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます! ちぶ〜でした!🫰