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映画「教皇選挙」考察・感想|傑作だった!ラストの意味を徹底解説!

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映画「教皇選挙」ネタバレ考察|まさかの結末!傑作だったラストの意味を徹底解説のイラスト

映画「教皇選挙」ネタバレ考察|まさかの結末!傑作だったラストの意味を徹底解説

 

映画「教皇選挙」を秋田の映画館、TOHOシネマズ秋田で鑑賞!

 

原作は、ロバート・ハリスの同盟の小説。

第97回アカデミー賞では、ピーター・ストローハンが脚色賞を受賞し、ノミネートは作品賞を含む8部門!

期待値は高めで挑みました。

 

物語は、ローマ教皇が亡くなったシーンから始まる。

次の教皇を選出するための教皇選挙(コンクラーべ)の舞台裏が描かれ、そこで暴かれていく真実に迫っていく。

 

お堅い教会ドラマかと思いきや、ハラハラドキドキが止まらない…スリラーのような緊張感が漂い物語に没入してしまった!

 

これは…

今年イチの傑作かもしれない。

すべてが期待以上?

主演のレイフ・ファインズの演技が本当に素晴らしかった!

ラストシーンが意味する真実もネタバレで考察しちゃいます!

 

 

 

映画「教皇選挙」の評価

ちぶ〜的評価は…

🐽🐽🐽🐽🐽5ブヒ(うるるんちぶ〜)です!!

 

総評:「そうよ、聖職者だって人間だもの。」

 

・ストーリー:⭐⭐⭐⭐⭐️

 • 演技:⭐⭐⭐⭐⭐

・恐怖度:⭐⭐☆☆

 

世間の評価は...

・Filmarks ⭐️(4.0/5.0) レビュー数:1069件  

・IMDb⭐️(7.4/10)レビュー数:132000件 

※現時点

 

〜みんなのレビューをまとめてみた!〜

 

●システィーナ礼拝堂という閉ざされた空間で展開する物語は、まるで自分も選挙に参加しているかのような臨場感があり、観る者を引き込む力がある!


●宗教だけでなく、政治、戦争、社会情勢、多様性など、多くのテーマが繊細かつ緻密に組み込まれており、予想外の展開が続くことで、最後まで目が離せない!


●ローレンス枢機卿を演じたレイフ・ファインズの演技が素晴らしい!

 

そうなんですよねー。

礼拝堂の密室空間で繰り広げられる教皇選挙は、とても息が詰まる!w

緊張感がとんでもないわけです。

レイフ・ファインズのくたびれた表情とため息が全てを物語っていますねー。

いやぁ、彼の演技はヴォルデモートの時もすごいと思ったけど…

今回はもっとすごかったです!

映画「教皇選挙」あらすじ&概要

🎞️ **ちぶ〜の鑑賞媒体:TOHOシネマズ秋田**

原題:Conclave

製作:アメリカ、イギリス 2024年

上映時間:120分

監督:エドワード・ベルガー

脚本:ピーター・ストローハン

原作:ロバート・ハリス

 

\映画「教皇選挙」の予告編はこちら/

キノフィルムズ公式YouTubeチャンネル

映画の内容!

全世界に14億人以上の信徒を有するキリスト教最大の教派・カトリック教会。その最高指導者にして、バチカン市国の元首であるローマ教皇が死去した。悲しみに暮れる暇もなく、ローレンス枢機卿(レイフ・ファインズ)は新教皇を決める教皇選挙<コンクラーベ>を執り仕切ることに。

映画「教皇選挙」キャスト&登場人物

映画「教皇選挙」人物相関図※公式サイトより出典の画像

映画「教皇選挙」人物相関図※公式サイトより出典

トマス・ローレンス枢機卿(レイフ・ファインズ)

教皇選挙を取り仕切ることになった首席枢機卿、ローレンス役を熱演!

 

本当にこの人は演じるキャラによって別人のようだ。

一番大好きな役は、ヴォルデモートだったけど…

今回、塗り変わった!

ローレンス枢機卿の人間臭さにヤラれた。

演じたレイフのおかげでさらに深みが増したのだと思う。

彼のあのくたびれた表情、呼吸、仕草…

全てが物語の中心を支えていた。

間違いなく彼のキャリアの中でベストの演技。

いや、演技だったのか?

そう疑ってしまうほどの素晴らしさ。

ラストシーンの表情が今も脳裏から離れない。

彼に拍手喝采を送りたいですね。

 

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スタジオツアー東京の中でも、一番興奮したのはヴォルデモートに会えたことです!

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他キャスト

アルド・ベリーニ枢機卿(スタンリー・トゥッチ)→ローレンスの親友

 

トランブレ枢機卿(ジョン・リスゴー)→前教皇と死の直前に会っていた

 

テデスコ枢機卿(セルジオ・カステリット)→教皇になって昔の伝統を取り戻したい

 

アデイエミ枢機卿(ルシアン・ムサマティ)→ナイジェリア教区

 

ベニテス枢機卿(カルロス・ディエス)→誰も知らなかった枢機卿、今回初参加

 

モンシニョール・レイモンド・オマリー(ブライアン・F・オバーン)

 

シスター・アグネス(イザベラ・ロッセリーニ)→修道女取り締まり

 

ウォズニアック大司教(ジャセック・コーマン)→ローレンスにある報告をする

 

 

映画「教皇選挙」結末が予想外すぎた!驚愕の真相とラストシーンの意味をネタバレ考察&感想!

※ネタバレ項目になりますのでご注意を!

教皇選挙の結果と結末

今回、選挙の場で皆が存在を初めて知ったベニテス枢機卿が教皇に見事当選!が、当選後に  彼は男性として生きてきたが実は子宮も持っているインターセックスだということが発覚します!

そもそもベニテス枢機卿は、秘密裏に前教皇から枢機卿に任命されていてその事実は選挙当日まで誰も知りませんでした。

この時点で、ダークホース的キャラだということは明確でしたが…

まさかインターセックスだとは思いませんでした。

だって…

聖職者=男性というのが伝統なので。

 

そこを映画だとしても、覆してしまうとは…(そもそも原作はそうなんでしょうけどねw)

びっくりして笑いそうになったぞ〜w

 

で、そもそもなぜ女性が聖職者になれないかというと…

・イエス・キリストが12使徒をすべて男性にしたことが根拠。

・「司祭はキリストの代理人」という考えがあり、伝統的に男性でなければならないとされる。

・1994年に教皇ヨハネ・パウロ2世が「女性の司祭叙階は絶対に認められない」と明言し、教義として固定化。

ということらしいです。

 

でも、ローレンスが説教で言ったみたいに時代は変化している。

多様性が求められる時代に、その考えで教会の繁栄は成り立たないのではないか?

そもそも教皇に相応しい人物を性別で最初に切り分けること自体がナンセンス!

多様性を教会の中でも、浸透させていかなければいけないという課題はかなり現実的な問題なのではないかと思いましたねぇ。

枢機卿それぞれの結末

世界各国から、選挙のために集められた枢機卿は100名以上!

みんななんだかんだで教皇になりたい!

そりゃ、そうだw

まるで、思惑と欲望が渦巻く社会の縮図をこの教皇選挙の中で全て表現しているようで、とっても面白かった!

しかも、全員ヤバそうなんだよねw

聖職者の選挙の裏側は、ザ・人間ドラマでした。

枢機卿それぞれの結末はこんな感じ⇩

 

【アデイエミ枢機卿】落選

ナイジェリア教区の枢機卿で当選すればアフリカ系初の教皇に!?

最初は、投票数が多く当選するかと思いきや…

実は過去に自分が30歳の時に19歳の女性を妊娠させていて、子供がいたのです!

しかも、修道女の中にその女性がいてローレンスにバレる。

性的スキャンダルを避けたいローレンスは、もう一度やり直すよう彼を諭します。

 

トランブレ枢機卿】落選

前教皇と死の直前に会っており、実は解任されていた。

が、その事実を隠し金で買った投票で当選しようと企むが…

ローレンスの調査によってバレる。

しかも、アデイエミ枢機卿が過去に関係のあった修道女をわざわざ選挙会場に選出したのは彼でした。

トランブレ枢機卿は、前教皇に頼まれたと言いますがどちらにしろアウトでしたね。

 

アルド・ベリーニ枢機卿】落選

リベラル派で、一番まともそうな候補者。

親友のローレンスも最初は彼を推していましたが…

ローレンスにも票が入り始めると、教皇になりたくないと言っていたくせに逆ギレw

結果、後半になるとテデスコ枢機卿よりだったらトランブレ枢機卿の方がマシだからトランブレ枢機卿にしようと言い始める。

が、それは買収されたからだった!

ローレンスは彼を責め、反省し…

ローレンスに教皇になれと言い始める。

自分勝手やなw

 

【トマス・ローレンス枢機卿】落選

ベリーニに言われ、自分がなるべきなのかと思い始めるw

最初は、選挙が終わったら辞任するとか言ってたくせにw

調子に乗って自分に投票してみるが、爆撃を受けて選挙が一時中止に。

自分が教皇に選ばれたら「ヨハネ」と名乗りたいとベリーニに言ったことを、落選した時にきっと恥ずかしいと思ったはずw

 

テデスコ枢機卿】落選

一番ヤバそうだった候補者だが、投票数は毎回多かった。

が、爆撃が起きた時に伝統を取り戻し戦争に立ち向かうべきだという意味不明な演説をみんなの前でしてしまい投票数を失う。

候補者の中で最も分かりやすく野心があり、うざいジジィだったw

落選した時の切ない顔が、とっても好きでしたけどw

 

ベニテス枢機卿】

最初は、ローレンスに投票していた。

戦場でも聖職者として活躍しており、人格者と思われる。

爆撃を受けた際、テデスコ枢機卿の変な演説に対し最も教皇らしい説教をみんなにする。

この一件で支持され、教皇に選ばれる。

やはり、教皇に興味がないと言っていたが辞退はしないw

ローレンスに「少年の頃に盲腸の手術をした際に初めて子宮があると知った。」という真実を話す。

子宮は摘出すればいいと前教皇に言われ、その予定だったがありのままの自分で生きることにしたと言う姿はちょっと神々しかった。

今のこの時代だからこそ、教皇に相応しい人物はこういう人なのかもしれないと私も思ってしまいましたね。

前教皇の思惑を考察

そもそも前教皇は、全てを見越していたのだと思う。

自分の死後、教皇選挙を取り仕切るべき人物をローレンスにしたのはベニテス枢機卿が最も教皇に相応しい人物であることを理解できると思ったからではないか。

落選したトランブレ枢機卿、アデイエミ枢機卿に関しては前教皇自身が死ぬ前にきちんと対処している。

不正を正し、真実が明かされるよう導いたのは前教皇だ。

テデスコ枢機卿に至っては、勝手に自滅すると想定していたのでしょうw

きっとベリーニやローレンスでも良かったのかもしれないが…

秘密裏にベニテスを枢機卿した時点で、最初から前教皇は彼に後を引き継いでほしかったのだと思う。

ベニテス枢機卿の生い立ちや活動を知り、感銘を受けて…

教会という狭い社会の中で、今の時代に必要なのは”彼”だと確信していたのではないでしょうか。

ある意味、ローレンスが求めていた多様性を重んじることができる・”確信を持たない”ことができる人物がベニテス枢機卿だったと言えるでしょうね。

ラストの亀とローレンス

選挙が終わった後に、礼拝堂にいるローレンスの前に亀が現れます。

ローレンスは、微笑ましく亀を見つめながら池に戻すんです。

なんか、意味ありげだったので考えてみたのですが…

 

亀は一般的に「長寿」「忍耐」「安定」「保守的な価値観」を象徴しますよね。

この映画で言うと、亀はバチカンの伝統を重んじる組織を表しているようでした。

 

その亀は「脱走」してローレンスの前に現れるわけですが…

そのシーンは、閉鎖的な体制からの脱却や変革を暗示しているのかなと思いました。

でも、亀を池に戻すという行為は、「それでも結局、教会は変わらない」 ということを示唆しているのかも?

「改革の兆しがあっても、最終的には伝統の枠に収まる」 という意味合い。

 

ラストシーンで亀が戻されることは、「変化の兆しはあっても、教会の本質は変わらないかもしれない。それでも期待したい!」 という切なる願いが込められているのかもしれません。

 

ローレンス自身は、最初は教皇になることを望んでいない、逃げたいと言っていたのにも関わらず自分が教皇になる可能性が出てきた途端調子に乗ってしまいます。

だから、正直自分が選ばれなかったことを本当はがっかりしたんだと思うw

あのラストシーンの表情はまるで「これで良かったんだ」と自分に言い聞かせているようでした。

亀とローレンスはどこかシンクロしていたようにも思います。

亀が、主人公や教会内の権力構造の変化を反映したシンボルだったのかもしれませんね〜。

 

これらのシーンをどう解釈するかで、映画の結末に対する考察の方向性が変わってくると思うので面白いですよね!

映画「教皇選挙」まとめ:傑作!コンクラーベはまさに根比べのスリリングな選挙戦!おすすめのバチカンミステリーだった!

そもそもローマ教皇自体が自分に全く馴染みのない存在で、最初は話についていけるかなと思いましたが…

そこまで詳しくなくても作品は十分に楽しめます。

でも、公式サイトの用語集は参考になるかも?

映画『教皇選挙』公式サイト|2025年3月20日(木・祝)全国公開

 

教皇が亡くなったら、次の教皇を決めるための選挙が教皇選挙。

選挙で公正な選出をするために、厳しいルールの中で選挙を行なっていく様子はまさに根比べ!w

教皇を決めるには3分の2以上の票が必要なので、決まるまで続く…

ある意味、地獄w

 

劇中では、選挙を取り仕切るローレンスの”呼吸”が印象的でした。

ため息、荒い呼吸、吐息…

彼自身の心情は呼吸で表現されているようで、緊張感がさらに高まる。

主演のレイフ・ファインズが作品をさらに高級なものに仕上げていったことは否めません。

 

お堅い教皇選挙でこんなにも人間らしいドラマを観れるとは思っていませんでした。

教会に属する聖職者たちだって人間だということですよ。

特に、あの結末は予想もしておらず衝撃的でした!

でも、あの結末があったからこそ…

観終わった後、これは傑作だと確信しました。

なんなら今年イチの作品を観てしまったかもしれません。

 

ぜひ、あの驚きを映画館で体験して欲しいです!

私は、映画「教皇選挙」をTOHOシネマズ秋田で観ましたが皆さんも最寄りの映画館でぜひ観てみてください!

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今日も最後まで読んでいただきありがとうございます!  ちぶ〜でした!🫰