是枝裕和監督&安藤サクラのコンビでハズレの作品はないでしょう。でも、いつもヘビーだから観るまで時間がかかりましたwやっぱり、面白い!?
是枝裕和ってやっぱり子供を描くのが上手い。
様々な視点で描かれる”怪物に”終始引き込まれた。
観た人によってこの”怪物”は、違うのではないかな?とか、この映画の真意を深掘りして解説していこうと思います!
- 「怪物」の評価
- 「怪物」あらすじ&概要
- 「怪物」キャスト&登場人物
- 「怪物」が描きたかったのは、”誰が”?ではなく”何が”!(※ネタバレ解説)
- 「怪物」のラストの子供達と校長から紐解く人間の本質(※ネタバレ解説)
- 今日のまとめ:「怪物」のホラーな学び
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「怪物」の評価
ちぶ〜的評価は…
🐽🐽🐽🐽4ブヒ(セレブちぶ〜)です!!
・ストーリー:⭐⭐⭐⭐☆
• 演技:⭐⭐⭐⭐⭐
・恐怖度:⭐⭐☆☆☆
世間の評価は...
・Filmarks ⭐️(4.1/5.0) レビュー数:111449件
・IMDb⭐️(7.8/10)レビュー数:32000件
※現時点
それぞれのキャラ視点で、真実が変わってくるという意見が!
みんな、このタイトルの意味を考えながら観たんでしょうねぇ。
子供たちの演技に注目している方も多かったようです。
是枝監督作品あるあるですが…
やっぱり子供たちの危うい描写を描くのが本当に上手いですね!
「怪物」あらすじ&概要
🎞️鑑賞媒体:Amazon prime video(アマプラ)
原題:Monster
製作:日本 2023年
上映時間:126分
監督:是枝裕和
脚本:坂元裕二
映画の内容!
\「怪物」の予告編はこちら/
「怪物」キャスト&登場人物
安藤サクラ |役名:早織
どうしてこんなにシングルマザー役が上手いのw
毎回、すげぇって思うけど…
この人は、子供の前で演技をしているように思わせない!
それがすごい。
とにかく子供を大切にしている姿は、誰もが共感してしまうと思う。
素晴らしかった!
永山瑛太 |役名:保利
最初は、こういうパッとしない先生っているよなぁと思って観てたけどw
そうか、そういうことかと。
だから瑛太なんだと思った。
あの感じを出せるのは彼しかいないわ。
黒川想矢 |役名:湊
昔の柳楽優弥をマイルドにした感じで、印象に残る目つき。
絶対に、将来いい俳優になるに決まっている。
イケメンだからラブコメも出て欲しいw
繊細な演技を真摯に演じていた。
将来がマジで楽しみだね!
柊木陽太 |役名:依里
無邪気な感じがとっても可愛かった!
だけど、どこか寂しげで切なくなる…
どこまでも明るい子って心配になるよねw
彼もすでに可愛いので売れっ子俳優になること間違いなし。
日本俳優界の将来は、明るいと思う!
田中裕子 |役名:伏見
マジすか!ってなりましたw
やはり名優です。
この人に、ああいう役をやらせたら…
最初はイライラするけどねw
いやぁ〜圧巻の演技でした!
他キャスト
- 高畑充希 |役名:広奈
- 角田晃広 |役名:正田
- 中村獅童 |役名:清高
「怪物」が描きたかったのは、”誰が”?ではなく”何が”!(※ネタバレ解説)
※ネタバレ項目になりますのでご注意を!
最初は、タイトルのことを考えながら観ていた。
「誰が怪物なのか?」を。
でも、校長先生のセリフとラストの子供達を観て「違うな」って思ったんです。
「誰が」ではなく「何が」ではないかなぁと。
その「何が」の私の答えは、「自分の価値観の押し付け」を指すのではないかと思いました。
なぜなら…
要は、超簡単に言ってしまうとこの映画は…
二人の少年たちの同性愛への葛藤を描いています。
湊が先生にいじめられたと嘘を言ったのは、好きな人である依里を守るためでもあった。
または、それを知られないためのカモフラージュ。
そこに行き着くまで、この映画では人間の多面性を描いてますよね。
それぞれの視点で時系列を繰り返すんです。
主に母親側・担任教師側・校長先生側・子供達側。
その中で、被害者が加害者になったり加害者が被害者だったりします。
人間ってどうしても生きていると自分の中にある価値観で物事を判断しがちです。
人間の一面だけ見て判断してしまう。
というか、そうするしか術がない時もあります。
真実は、全てを曝け出さないと見えてこないからです。
また、社会がそうさせている部分もある。
自分の価値観ってそもそも育てられた環境も大きく関係しているから。
二人の少年を傷つけたのは、そんな人間の本質にある価値観だと思います。
「男の子だから」「普通の結婚、幸せ等々」
正直、誰かのせいのようで誰のせいでもない部分がある。
そして、真実は当人にしか分からない。
これが、本当の怖さ「怪物」なんだよ。
と、言われているようでハッとしました。
多様性と今、世間で盛んに言われているけれど…
実際のところ、その多様性を育てるには時間がかかる。
だって、多様性がなかなか受け入れられない社会で育った人が多いんだから。
二人の青年が背負ったものは、そういう受け入れたくても受け入れられない多様性への葛藤だったんだと思いますね。
「怪物」のラストの子供達と校長から紐解く人間の本質(※ネタバレ解説)
※ネタバレ項目になりますのでご注意を!
ラストの子供達が意味するもの
ラストの子供達ですが、あれはきっと亡くなったことを意味しますよね。
あの嵐の中、急に草原が見えて二人は仲良く駆け出す。
きっと、それは苦悩からの脱出。
解放を意味してますね。
生きているとどうしても縛られてしまう価値観や「こうあるべき」という姿が、将来なくなるかもしれないよ?
という希望とも言えるかもしれません。
やっぱり、自由がないと人間は体は生きていても心は死んでいきます。
本当の意味で生きるとは、どういうことを指すのか…
子供達が教えてくれているような気がしました。
校長先生の裏の顔
本当は孫を殺したのは夫ではなく、校長先生ではないかという噂がありましたね。
これは、実際そうなんだと思います。
なぜなら、湊に「私も嘘をついた」というシーンがあったので。
でも、スーパーで子供に足を引っ掛けたのは、子供が憎いからではない気がした。
孫を轢いてしまって亡くなったのに、他の子供が楽しそうにしているのが許せない気持ちもあって…
八つ当たりしたんじゃないかなと。
結局は、孫のことを愛していたのではないでしょうか。
っていうか、夫に身代わりになってもらったけど、わざとじゃなかったかもしれません。
でも、これもどう捉えるかで真実が変わる。
そんな恐ろしさを象徴するシーンでしたね!
校長先生が湊と音楽室で話すシーンは、考えさせられました。
そして、やはりこの「普通」に捉われた社会の中でどう生きればいいのかを問いかけている気がしましたね。
特に「誰かにしか手に入らないものは幸せではなくて、誰にでも手に入るものが幸せ」みたいなセリフが印象的でした。
これは、幸せは誰でも手にできるものなんだよっていう意味だと思う。
そうじゃなくちゃ、しょうもないじゃない!っていうこと。
湊が「自分の恋は幸せになれないから、バレないようにしている」というセリフに対しての回答ですね。
めっちゃグッときちゃいましたよ。
この映画の本質がどこにあったのかを一番分かりやすく示してくれたのが校長先生でした。
最初は、なんだこの変な人って思ったけどw
それも学校を守るための行動=多様性をなかなか受け入れられず、諦めて受け入れているフリをしている社会の対比として描いたのかもしれませんね。
今日のまとめ:「怪物」のホラーな学び
自分の今までの発言・行動が不安になった!
この映画を観ると、私と同じように恐怖を覚える人がいたかもしれません。
あの言葉、あの行動は誰かを傷つけてないか?
特に会社で、仕事をする上でどうしても指導しなければいけない時もある。
そんな時、何を主軸にして事実だけを伝えるべきか…
これ、結構難しいなって思いました。
だって、価値観って人それぞれでどこに爆弾があるか分かりませんよね?
ある程度の配慮はできても、完璧にはできないと思います。
そんな怖さを残せたのは、映画「怪物」が素晴らしい作品だったからに違いありません。
この作品は、視点が変わることで真実が変わっていきます。
観る人によって異なる解釈が生まれる作品です。
アマプラで見放題配信していますので、今のうちにご覧になって観てください。
そして、自分なりの「怪物」を見つけてください。
明日から、ちょっとだけ生き方が変わるかもしれません。
それでは今日はこの辺で!
ちぶ〜でした!
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