元ネタの戊辰戦争が、そもそも分からないw新発田藩の裏切りというのは、どういうことでっか!?
戊辰戦争は聞いたことがあったけれど、こんな裏切り劇があったとは知らなかった!
そもそもこの史実を知らなくて、途中混乱もしたけれど…
史実が分からなくても、ある程度楽しめるエンタメ性もあって意外と良かった!
特に、殺陣のシーンはもの凄い迫力があって見応えのある時代劇でしたよ〜!
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作品情報
ちぶ〜的評価は…
🐽🐽🐽3ブヒ(ノーマルちぶ〜)だす!
予告編
あらすじは...
1868年、鳥羽・伏見の戦いをきっかけに、薩摩藩・長州藩を中心とする新政府軍と、旧幕府軍による戊辰戦争が勃発する。そんな中、新政府に対抗するため、奥羽越列藩同盟が結成。その同盟にやむなく加わった新潟の小国・新発田(しばた)藩は、官軍の進撃を食い止める起死回生の一手として、藩に捕らえられていた死罪になるべき11人の罪人たちを、決死隊として砦を守る任に就かせる。
キャスト・スタッフ・製作情報
十一人の賊軍(2024年製作の映画)
上映日:2024年11月01日
製作国:日本上映
時間:155分
監督 白石和彌
脚本 池上純哉
〜キャスト〜
山田孝之 役名:政
仲野太賀 役名:鷲尾兵士郎
尾上右近 役名:赤丹
鞘師里保 役名:なつ
佐久本宝 役名:ノロ
千原せいじ 役名:引導
岡山天音 役名:おろしや
松浦祐也 役名:三途
一ノ瀬颯 役名:二枚目
小柳亮太 役名:辻斬
本山力 役名:爺っつぁん
野村周平 役名:入江数馬
音尾琢真 役名:仙石善右エ門
玉木宏 役名:山縣狂介
阿部サダヲ 役名:溝口内匠
田中俊介
松尾諭
柴崎楓雅
佐藤五郎
吉沢悠
松角洋平
駿河太郎
浅香航大
佐野和真
安藤ヒロキオ
佐野岳
ナダル
西田尚美
木竜麻生
長井恵里 役名:さだ
ゆりやんレトリィバァ 役名:村娘
※Filmarks引用
「十一人の賊軍」の結末(ネタバレ)
オチはこうなる!
十一人の賊軍は、なつとノロ意外の全員が溝口内匠の命令で殺されます!
溝口内匠(阿部サダヲ)の命令で集められた賊軍は、任務に成功したら全員無罪!という約束でした。
が、やはり邪魔になったら速攻殺すつもりでした。
政府の考えることなんて、今も昔も変わりません。
お国のために尽くしたとて、下っ端の人間は切り捨てられるだけなのです。
そう考えたら、めっちゃ不条理だけどそれが世の常だなと妙な説得力がありましたw
詳細の結末はこちら↓
結局、新発田藩の裏切りがバレそうになりカタをつけるために溝口内匠(阿部サダヲ)が賊軍を始末するため彼らの元へ向かいます。
罪人は、十人しかいませんでしたが政府の裏切りを許せず鷲尾兵四郎(仲野大賀)が「私が十一人目の賊軍である!」と最後まで一人で抵抗するが殺される。
ずっとトラブルメイカーだった政(山田孝之)は、そんな鷲尾を見て逃げるのをやめ、最後は爆弾を抱えたまま敵を道連れにして死亡。
実は、鷲尾と一緒に賊軍を集めた入江数馬(野村周平)は嫁である溝口の娘に賊軍を必ず全員無罪放免にするよう死に際に頼んでいました。
が、その願い叶わず全員(鷲尾含む)殺されたため溝口の娘は妊娠していたのにも関わらず最後は自殺。
溝口は「こうするしかなかったのだ!」と絶望を味わう。
生き残ったなつ(鞘師里保)とノロ(佐久本宝)は、皆の仇を討つため犠牲になった政(山田孝之)の嫁の元へ行き、溝口の娘に渡されていた大金を手渡しに行く。
政の嫁は、耳が不自由だが政が亡くなったことを理解し泣き崩れる。
なつとノロは、町の中に消えていくのだったというところで終了。
そもそも政の嫁は新発田藩のお侍に暴行されて、そのお侍を政が殺したために死罪になったので…
なつも言ってましたが、政のためにも彼女には幸せになってほしいですよねぇ。
内容の方ですが、史実が元ネタになっているので特記しません。
あらすじの通りの内容なので。
史実が元ネタなので、歴史的背景が分かっていないと少し難しい部分もありましたね。
史実の戊辰戦争:新発田藩裏切りを簡単に解説!
そもそもこの戊辰戦争とは何なのかを調べてみましたよ!
戊辰戦争とは…(Wikipedia参照)
日本近代史上最大の内戦のこと!
明治維新で撤廃した武家政治から君主政体に戻した政治の転換(王政復古)を経て、新政府を樹立した薩摩藩・長州藩・土佐藩等を中核とする新政府軍と、旧江戸幕府軍・奥羽越列藩同盟・蝦夷共和国の戦いを指す。
事の発端は…
時代の変換期で発生した反発が原因。明治新政府が徳川慶喜(旧幕府側)の領地や身分(官職)を取り上げようとしたから。
いつの時代も、時代が変わる時って色々あるのよねぇ。
新発田藩はなぜ裏切った?
結局は、新発田藩の平和を守るためですよね。
新政府寄りでいたかったけど、周辺の奥羽越列藩同盟の圧力に抵抗しきれずに押されてしまい渋々加入したw
同盟側の人たちはどうしても新発田藩を戦いに巻き込みたかったけど、領民に阻止されて結局は新発田藩が新政府軍と合流。
その甲斐あって、新発田藩の土地は戦場にならずに済んだ。
が、これを越後長岡藩など周囲の藩からは裏切り行為とされてしまい気まずさはあっただろうけど…
ズルしてでも守ったので、領民は満足かもねw
しかも、溝口家は明治時代まで潰されずに12代も続き新発田を統治したというのだから…
賢いというか、ズル賢いというか…ねw
自分達を守るためだったと言えば聞こえはいいけど…
好きにはなれないやり方かもw
ネタバレなし感想
全然期待してませんでしたが、エンタメ要素も意外とあって楽しかったです!
監督が、白石和彌監督なので血も首もバンバン飛びます!
それがとても爽快w
容赦がなかったからこそ、思い切りを感じられて好感が持てましたね。
異色のキャスト!ナダルもいた!
全体的に個性溢れるメンツばかり。
主演が山田孝之という時点で異色感が半端ないw
遊びのあるキャスティングでしたが、違和感はありませんでした!
最初、あれ?って思ったら…
ナダルも出てたんですよw
普通にテレビで見る分には、強烈すぎますが…
映画の中だと違和感がないw
あの濃さは、時代劇には適しているんだ!と新しい発見がありました。
しかも、演技がそこそこできていた!
お笑い芸人って、本当に器用な人が多いですね。
ゆりやんレトリィバァも、町娘役でちょこっと出てました。
ただ、あの時代にあんなにふくよかでツヤツヤした町娘はいないと思うけどw
とても可愛らしくて、癒されましたよw
原作は東映に潰された?
wikipediaで知ったのですが…
この映画のプロットは元々、脚本家の笠原和夫が1964年に執筆したものらしい!
当時、このプロットは東映の方に受け入れてもらえず(理由はネタバレかもだから控える)笠原和夫がブチギレて全部捨てちゃったそうw
で、この話を知っていた白石和彌監督が今回企画を持ち込んで映画にしたそうだ。
ラストは、白石和彌版と笠原和夫版で違うようですが…
笠原和夫版のプロットを信じて、そもそも映像化しようと行動した白石和彌監督がすごい!
当時、笠原和夫版の結末が時代より先行していたってことだと思うんですよね。
今回この映画で、そのプロットを活かして世に出すことができたのは白石和彌監督の功績と言えるでしょう!
殺陣シーンが素晴らしかった!
今回、驚いたのは期待以上に戦闘シーンが素晴らしかったことです。
特に仲野大賀の殺陣シーンは、本当にカッコよかった!
センスがいいのか、よっぽど訓練したのか…
どちらにせよ、あそこまで再現できるって…
今後、もっと時代劇をやってほしいなって思った。
最後の殺陣シーンの殺気なんて、今まで見た事のない表情をしてました。
俳優としても、ぐんぐん成長しているのが分かる!
いやぁ〜いい俳優になりましたよねぇ。
あと、爺っつぁん演じた本山力がヤバかったんですけどw
東映剣会にも所属する殺陣のプロだけあって、大迫力!
彼の殺人シーンが出る度に大興奮!
最後のあのシーン…
誰もいなかったら拍手したかったよ!w
めっちゃカッコよかったなぁ!
昔、よく見ていた時代劇の殺陣シーンを思い出して嬉しくなりました!
最近だと草彅剛主演の時代劇映画「碁盤斬り」も良かったですが…
それに並ぶ殺陣シーンの迫力は、私は好きでした。
全体的に見やすい時代劇だったので、若い人にもぜひ観てほしい!
時代劇映画って、だんだん減ってはきているけれど…
日本人として、誇りを持っていいジャンルなので絶対になくなってほしくない!
「十一人の賊軍」も時代劇としてはクオリティが高かったので、敬遠せず映画館で楽しんでくれる人が増えていくことを望みます!
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