私、ずっと映画が好きで...
しかもずっとホラー映画が好きなんですが、一番困るのが...
ホラー映画が好きだと言うと、「どのホラー映画が一番好きなんですか!?」
と、聞かれること。
その質問の重みを分かっていないのは分かってるw
だけど、たくさんあって一瞬でなんか出てこない。
でも、ある時気付いた。
私のベストはこれだ!
で、これを言うと相手はもう何も聞かなくなる。
だって、普通の人は知らないからw
ホラー映画好きなら理解してもらえると思う、美しすぎるホラー映画の名作!
それが「モデル連続殺人!」でございます!
過去にレビュー記事を書いてますが、今回はマリオ・バーヴァ監督についても掘り下げて書いていきたいと思います!
⭐️作品情報
※Filmarks引用
〜現在の配信可能なサービス〜
モデル連続殺人!(1963年製作の映画)
6 donne per l'assassino/Blood and Black Lace
製作国:イタリア上映時間:87分
監督 マリオ・バーヴァ
脚本 マルチェロ・フォンダート マッシモ・パトレジアル フレード・ミラビル
キャスト
エヴァ・バートック
キャメロン・ミッチェル
トマス・レイネル
クロード・ダンテス
ダンテ・ディ・パオロ
リー・クルーガー
マリー・アルデン
⭐️あらすじ...
ファッションモデルのイザベルが何者かに惨殺された。彼女は生前、1冊の日記帳を付けていた。その日記帳は彼女のモデル仲間に次々と渡って行くが、彼女たちもまた何者かに惨殺されていく。どうやら、その日記帳の内容を知られると困る人物の仕業のようだ。
(※Filmarks引用)
▪️監督はホラー映画界に多大な影響を与えた巨匠マリオ・バーヴァ!
監督は、ホラー映画界に大きな革命的を起こした人。
ジャッロ映画最初の作品「知りすぎた少女」を作ったのもマリオ・バーヴァ!
私はこっちを先に観ていたので薄味に感じたw
でも、当時はジャッロがなかったはずだから衝撃的だったんだと思う。
コントラストで見せる演出もオシャレで、白黒映画だということを忘れさせるような美しい映像。
これが原点だったのかと思うと非常に感慨深い気持ちになる。
で、今は皆が当たり前のように観ているスプラッターの最初の1作と言われているのが「血みどろの入江」!
これがまた凄かった!
欲と血に塗れたスプラッターは今見ても震える!
何よりもマリオらしいかっこよさがあって、こちらも大好きなんです。
あと日本のホラー映画にも影響を与えたと言われているのが「呪いの館」!
マリオ・バーヴァのオカルトは、ジメジメっとしてて日本映画によくある演出なんです!
私は少女がボールを持って遊ぶシーンは、まさにジャパニーズホラーじゃん!
って思いました。
ここまで語ってても分かるとおり、マリオ・バーヴァは本当にホラー映画界に革命を起こした監督の一人なんです!
彼がいなかったら今のホラー映画界はどうなっていたのか...
もっと彼の作品が見たかったのに、65歳で亡くなっていて短命だったため思ったよりも作品数がない。
同じく、イタリアのホラー映画界のトップにいるダリオ・アルジェントも彼の影響をかなり強く受けていると思います。
演出のこだわりは、マリオと通ずるものがある!
一緒に作品も作ってましたし。
ダリオには長生きしてもらってマリオ・バーヴァを更に超えた作品を作っていって欲しい!
まぁ、ちょっとそれも最近の作品観ていると無理かなとは思ってますがねw
その他、参考として以下に私が見た彼の作品一覧貼っておきます!
結構多いので興味ない方は飛ばしてね!
〜その他 マリオ・バーヴァ作品一覧〜
⭐️「カルティキ/悪魔の人喰い生物」
⭐️「リサと悪魔」
⭐️「血ぬられた墓標」
⭐️「処刑男爵 」
⭐️「新エクソシスト/死肉のダンス」
⭐️「ファイブ・バンボーレ」
⭐️「ブラック・サバス/恐怖!三つの顔」
⭐️「ラビッド・ドッグズ」
⭐️「白い肌に狂う鞭」
⭐️「クレイジー・キラー/悪魔の焼却炉 」
もしかして、この中にもまだ大好きなホラーがあるのでピックアップ記事を今後書くかもしれません!
特に、「血ぬられた墓標」は、デビュー作だったので…乞うご期待!
▪️ファッショナブルな殺人!
そんなマリオ・バーヴァが作ったこの映画はとにかくファッショナブル!
冒頭から、もうオシャレ!
マネキンと美しい美女とダンディなおっさん!
もう、煌びやかなんですよ〜。
とにかく犯人も含めビジュアルが凄いかっこいい!
被害者がモデルとだけあって、恐怖フェイスですらうっとりしちゃう!
ホラー映画って基本的にはシックな色合いが多いと思いますが...
彼のホラー映画はとにかく鮮やかなんです。
血ですら美しく彩る絵の具!
殺人シーンの構成が素晴らしすぎる!
視覚的に訴えるものが多くて、インパクト大!
今見ても魅了されます。
あと、初期作品からそうでしたがカメラワークと照明が独特なんですよ。
こうきたか!
という角度から当たる光が、名画のようなんです。
やっぱりその後のホラー映画には大きな影響を与えたのだなと言うのがわかります。
そうそう。音楽も素晴らしいんですよ!
作曲家カルロ・ルスティケッリの不気味で、ずっと耳に残る印象的な音楽が、映画の雰囲気を更に盛り上げます。
この映画は、ミステリーとスリラーとホラーの要素を融合させていて、このジャンルも確立していたと考えれば本当に多大な貢献をしたんだなと言うことがわかりますねぇ。
▪️リメイク作品は息子が製作!
この傑作には実はリメイク作品が存在する。
それが息子のランベルト・バーヴァが監督した「デモンズ・キラー/美人モデル猟奇連続殺人」。
タイトルが絶妙に似せてきているのは、配給会社の嫌がらせでしょうw
父親の作品を匂わせたかったのね。
正直、マリオが凄すぎて…
息子は微妙かなぁとは思う。
でも、やっぱりホラーが好きなんだなと!
父親を尊敬してるんだなと!
思わせてくれるから、嫌いにはなれません。
大体、同じ路線を行く必要はないですから。
もう彼も80歳…
なので、もう作品は作らないかもしれないけどファンは親子合わせて好きになってると思う!
▪️映画は形で残さないタイプですが…
これは、ずっとDVD買おうと決めてなかなか買えなくて。
今回、記事を書くこともあり買っちゃいました!
特典映像があって、ランベルト・バーヴァやダリオ・アルジェントなどもマリオについて語っています!
何回見ても美しいホラー映画なので飽きない。
初見から大分経っていて、見直したら新たな発見もあり…
あの角度からの構成の意味を考えたり!
また好きになってしまった!
昔のイタリアのホラーって本当に芸術品のよう。
まだこの領域に行ったことがない方にはぜひおすすめしたい!
あと、絵を描いたり作品作りをしている方にもすすめたい!
勉強になるはず!
それでは、今日は私の好きな映画と監督について語りました!
マニアックだったらすみません(笑)
それでは、良い週末を!
バイバイぶー!